与党の議員であれ、野党の議員であれ、国会議員の持つ政策への影響力は多様かつ大きいものです。皆さんの提案する政策に耳を傾け味方になってくれれば、これほど心強いものはありません。
実は議員サイドも、よりよい政策のタネになるような提案や情報提供については大歓迎です。よい政策を実現できれば議員としてもうれしいですし、政策に関する自分の実力を対外的に示せるからです。
でも、「よし!議員に政策を提案しに行こう」とアポ入れをする前に、いったん立ち止まって考えてほしいことがあります。それは、「自分の資料は議員に説明する上で『ベストなもの』になっているか?」ということです。
議員は民間企業とはまた別の時間軸、価値観で行動しています。説明用の資料に関しても、いわば『議員説明用フォーマット』とでもいうべき暗黙の了解が存在します。
このことを理解せずに、民間企業の間で行うようなプレゼン資料と同じ内容のものを作り、議員にもっていった場合。「この企業の提案は理解できないし、説明を聞かされても時間の無駄。今後会う価値がない」と思われてしまうかもしれません。
そんなことにならないように皆さんには、自分の資料が、「議員に説明する資料のフォーマット」に沿っているか、今一度確認してほしいのです。