一方のバブルティーのイベントは台湾系の飲食店が多いけれどどんな飲食店でも参加OKなのです。日系の飲食出店予定は現在2つだけですが、デザート系とかそれこそメロンパン屋といった食べ歩き型の飲食系販売店には絶好なのに何故出店しないのかと不思議であります。思うに主催者が非日系ということで躊躇しているのかもしれません。
ところで、今秋の当地の州議会選挙を受けて、私も応援する大臣がオンライン集会を開催するので是非出てくれ、と言われ参加しました。司会から「ひろさん、一言お願いします!」といわれたので「コミュニティを大事にし続け支援してくれた姿勢に大感謝です」という趣旨のエールを送らせて頂きました。この大臣のおかげで私がカナダのモザイクのようなコミュニティにおいて日本のモザイクから他国のモザイクと接点を持つようになり、今ではイベントに出れば様々な知った人々と話で花咲くようになりました。自分自身の大きな成長です。
日系のNPOの会長を1月に退任し、比較的自由になったこともあり、コミュニティへの参加が増えてきた気がします。今週は有志のコミュニティ会議があり様々な国の方々が集まり、中華料理の円卓を囲み、次の手を打つ話をします。日系からこういうイベントに声がかかるのは私ぐらいなので日系といえばひろというイメージすらできているようなので他の日本人も引き込み、このような外部の集まりを紹介していきます。お誘いすると皆さん、忙しいと断られるのですが、実態としては英語のコミュニティに入ることが日本人はやはり苦手なのだろうと思います。
そりゃそうです。何十人かの前で突然「ひろ、日本のプレゼンテーションが聞きたい」とか「日本人の考えはどうなのか」と言われます。つまり会議なりイベントに出るということは何十人の前で英語で喋り、伝え、説得することが前提なのです。これは普通の日本人は嫌がるでしょう。
コミュニティ活動をしていると他国の方々は英語をしっかりしゃべります。上手かどうかは別として主張を聞いてもらいたいという熱意があります。日本の方は往々にして事前に準備してきたものを棒読みするようなケースが多く、プレゼンに訴える力が足りないように感じます。
私のように32年も海外に住んでいるのに現地の人たちと溶け込む日本人をあまり見つけられないのは寂しい限りであります。お前が変わり者なのだろう、と言われるかもしれませんが、私はカナダに住まわせて頂いているからこそ、地元に根を張った生活を送り、支援や協力を惜しみたくはないのであります。そこにひろが存在する価値があると思っています。私はビジネスだけをしているのではなく、コミュニティの一員としての義務と貢献を求められているという意識を持ち続けるようにしています。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年5月5日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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