- 記録更新のプレッシャー
すごいと思われたい人ほど、詳細に実績を出し続けることをする。だがそうなると記録更新をし続けるプレッシャーを自らに課すことになる。世の中には過去の記録更新をし続けられる天才も一部にはいるが、多くはそうではない。プロの世界でも好調が続いてずっと右肩上がりなどではなく、誰しも必ずといっていいほどスランプや後退期があるものだ。
周囲に「自分はすごい」と吹聴してしまうと、短期的な記録更新が第一義的になってしまい、時には短期的な不調には目をつむり、長期で成功の種を育てるべき戦略を取れなくなってしまう。これではまるで常に株価優先で長期的なビジネス戦略をとれない企業のようである。
過去の自分との戦いを白日の下に晒す類のプレッシャーのかけ方は、必ずしも功を奏するとは限らない。目先の仕事を淡々とこなしながら、自分との戦いはあくまでクローズドな内面世界ですれば良いことである。
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周囲から「すごい人と思われたい」と考えすぎると、目先の承認欲求欠乏症解消のための非合理的な行動をしたり、無用な批判を招きかねない。すごいと思われるかどうか?これはあくまで周囲の人間の評価に委ねられている。あくまでアンコントローラブルな要素と割り切り、こだわりを手放して日々のタスクを冷静にこなすのが良いのではないだろうか。
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