年初から資産価格の上昇が世界各国で続いています。米国の株価指数であるS&P500は2月9日に5000を突破し、市場高値を更新しました。また、日経平均は昭和のバブル以降の高値水準を更新しており、いよいよ最高値の更新の可能性も出てきました。

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暗号資産の代表であるビットコインも日本円で700万円を超えています。国内不動産も都心部のタワーマンション価格は底堅く推移しています。

相場の上昇に伴うマーケット参加者の高揚感は、 何だか私が社会人になりたての1990年代を思い出させます。

昭和のバブルと異なるのは、資産価格上昇の恩恵を受けているのが一部の人たちだけに留まっていることです。昭和の時のようにタクシーが捕まらなくなって、1万円札を振り回して止めていたというような狂乱はありません。

市場参加者の中で、マーケットが上昇するから買う。その上昇に乗り遅れたくない人たちが追随して買う。このようなスパイラルによって、実態以上に資産価格が上昇していく状態です。割高感が出てきたマーケットは、既にバブルだという見方もあります。

昭和のバブルは1985年くらいから始まり、1989年の年末の大納会で日経平均はピークを付けました。しかし1990年に入ってからもバブルが弾けたという感覚を持っている人は少なかったと思います。バブルは弾けてからではないとバブルだったとはわかりません。