配送料金もハイシーズン価格に

通常期の荷物量は増加しているのに、現場では人手不足が深刻な状態が続いている。こうなると他の業界はサービス料の値上げをすることで、利用時期を分散させるインセンティブが働く。だが、配送料金は同一料金で現場の努力で耐えている。配送料金にハイシーズン価格を導入することで改善できないだろうか?

無料アルバイト誌を見るとヤマトや佐川、郵便局の配送スタッフの大量募集がされているが、クリスマスケーキの製造スタッフなどの仕事に時給負けして人員が集まりにくい状況が起きていると想像している。配送料金が通常期と同じでは、より高い時給の力でスタッフを集めることも難しい。だが、ハイシーズン価格を導入すれば他の業界より高めの水準でアルバイト募集ができるので人手不足の解消につながる。

また、ハイシーズン価格を採用すれば、発送側も創意工夫をする。ネットショッピングの買い物も、ちょこちょこポチるのではなくなるべくひとまとめで買い物をしようとするだろう。不要不急の買い物なら11月や1月にズラしてもいいと考える人も出てくるはずだ。

自動運転によるトラック輸送の長期構想もあるが、規模が大きいプロジェクトなので今日、明日すぐさま実現とはいかない。その前に12月の繁忙期の配送に限界が来ればそのコストは社会全体で負うことになる。すぐさまできる対応の一つに繁忙期のハイシーズン価格の採用があるだろう。12月も当たり前に荷物が届く、そんな時代が終わろうとしているのではないだろうか。

 

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