厚生労働省 SakuraIkkyo/iStock

「政治家」は政策を変える有力な変数

政策の提案の中で、数あるステークホルダーの中でも大きな力を持っているのが「政治家」です。政治家には、「政策の優先順位を変える」力があるからです。

大臣など行政機構の中にいる政治家は、官僚に「指揮命令を行う」立場ですし、与党の政治家は、政府に進めるべき政策を提案することができます。あなたが何らかの政策を提案したいとき、その「優先順位」を高めてもらうのに、政治家の協力は欠かせません。

では、政治家であればだれでもよいのでしょうか?

もちろん、そういうわけではありません。政治家それぞれに、興味や影響力のある分野は異なります。また過去に、どのような「立場」を経験したかによって、発揮できる影響力の強さも変わります。

基本的な政策作りの流れは下記の1~5で表せます。

政策を変える「きっかけ」(官邸の意思表示や事件など) の発生(※)
官僚が政策案を作成
政策案を審議会などの会議で議論し、政府案を作成する
与党の部会等で、政府案に対して「お墨付き」が与えられる
国会の議決で政策として成立する

(※)政策を変える「きっかけ」については、「第45回:政策提案の実現可能性を爆上げする政策のモメンタム」で詳細に解説しています。