最も大事な「つかみ」とは
文章の書き方(構成)がイメージできたらつぎは、つかみを考えなくてはいけません。
私は、さまざまなサイトで記事を執筆していますが、その際、必ずタイトルやイントロに、フックがかかるような仕掛けをしています。これまで反響のあった記事の見出しをいくつかあげてみましょう。
上司の言葉の暴力を「バラ色」にかえて乗り切る方法
「的を得ない」「的を射ない」正しいのはどちら?
「1分の遅刻」はいくらの損失なのか!?
無地とチェック。デキる人のワイシャツはどっちか?
どの記事も多くの人に読んでいただきました。シュークリームとダイエット、暴力をバラ色に、など意外なキーワードの組み合わせや、普段の行動に関するドキッとする提案など、見出しだけで記事へと誘導するようフックをかけていきます。
フックが大事といっても、そればかりに意識が向くと、過剰な書き方になったり、内容が伴わない文章になったりしてしまうので注意してください。
アウトロできっちり〆るまた、最後のオチ(締めの言葉)をイメージしておくといいでしょう。記事全体で何を言いたいのか、何を主張したいのかをはっきりしない場合、オチがないと全体が凡庸になってしまいます。結論が弱い場合は、それをささえるワードを用意しておきたいものです。
本書は、ライター教室も主宰するライター編集歴15年のプロライターが、書くことが好きな人、ライターに興味のある人、ライターを始めたけれど、どのように動けばいいのか分からない人のために書き下ろした作品です。
基本的な文章の書き方、便利な文章の型、SEOのライティング、取材の方法、そしてどのように仕事をもらい、稼ぐようになるためにステップアップしていくかということが詳しく丁寧に書かれています。
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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