2つ目は友達登録をしなくても届くということである。たった1回だけのやり取りをするためにわざわざ友だち登録をするのは面倒である。また、登録後にその1回の登録がきっかけで頻繁にセールスされるのも不快と感じる人もいるだろう。特に法人への技術的な問い合わせなどの場合はそれが顕著である。登録後にもう今後連絡することがない相手をリストから探して削除したりと整理の手間がかかる。しかし、Eメールなら送信してやり取り後は関係性はその時点で終わる。とても気楽だ。
3つ目は過去のやり取りを簡単に取り出せるということである。チャットやLineになると過去のやり取りを発掘するのにスクロールの手間をかけて戻らなければいけない。場合によってはあまりに昔のやり取りは消えて見られなくなることもある。だがEメールは簡単に検索できるし、遡って内容を見ることも簡単である。
最後、4つ目はGmailに実装されている送信予約機能である。これは大変便利だ。たとえば筆者は日中に作成したメールは当日中には送らない。必ず、翌日以降に送信予約に入れる。送信前に翌日最終チェックをして送るのだ。こうすることで一時的に感情の高ぶりが盛り込まれてしまっている内容を冷静な頭で再確認し、送信前に修正できるのである。
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個人的にはEメールは残って欲しい。Line、ChatWork、Skype、X、その他複数のビジネスコミュニケーションツールを使いわけているが、やはりEメールならではの優位性は確実にある。Eメールを使う人は減っても、オワコンにはならないのではないだろうか。
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