石破茂です。
令和6年度予算の年度内成立を確実にするためには、3月2日までに予算案を衆議院で可決して参議院に送付する必要がありますため、本日から明日にかけて予算委員会、財務金融委員会、総務委員会、本会議が断続的に開かれます。これに政治倫理審査会や予算委員長、議院運営委員長、閣僚などの解任決議や不信任決議などが絡まり、明日までの国会日程の見通しが全く立ちません。

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午後の本会議で小野寺予算委員長の解任決議案が否決され、先ほどまで予算委員会の集中審議が行われていたのですが、優先議案となる財務大臣不信任案が提出されたため予算委員会は中断、本会議でこれを否決した後予算委員会が再開されて締めくくり総括質疑、討論・採決、その後財務金融委員会と総務委員会の質疑・採決、そして本会議で予算案の採決という運びとなる模様ですが、最終が明日の何時になるのか全く分かりません。このようなことに一体何の意味があるのか理解が不可能です。
平成元年の自民党の政治改革大綱には、不祥事案件は政治倫理審査会に集中させて予算案など他の案件とは切り離すとともに、政治倫理審査会には疑惑を持たれた政治家を証人として出席させることが出来るようにするなどの改革案が明記されていたのですが、その後この改革案は与野党からもメディアからも一顧だにされないままに今日の惨状となってしまいました。