あと2~3年以内に対策に着手しないと間に合わない

 2038年は今から14年後だが、あと2~3年以内に対策に着手しないと間に合わない可能性があるという。

「まず、何をどうすればよいのかが誰もわかっていない状況から始まるので、正式にプロジェクトを立ち上げて現行システムを調査するのに5年ほどみておく必要があるでしょう。time_t型が64bit型ではないシステムは現在も数多く残っており、それを洗い出し、32bit型から64bit型への改修や、日付の起点の見直しという非常に難しく重い作業をしなければなりません。日付の起点を見直す手法には標準的な手法はないため個別の作業になり、その後のメンテナンス計画も含めた慎重な作業が必要です。幸運にも64bit型へ移行できたとしても、安易な手法では不十分な穴が生じる可能性があるため、改修の計画を立てるのに、さらに5年はかかるかもしれません。残り数年で改修して、なんとか間に合うというイメージではないでしょうか」

(文=Business Journal編集部、協力=上原哲太郎/立命館大学情報理工学部教授)

提供元・Business Journal

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