報酬の効果は限定的である対話とは「1対1」で心も体もお互いに相手に向き合い、目的をもって交わすコミュニケーションのこと。似た言葉に、会話がありますが、それは「複数の人で行う日常のコミュニケーション全般のこと」を指し、意味が異なります。対話をするうえで、最も重要なのは「聞く」こと。話をしっかり聞けば、彼らの置かれている状況を把握できます。(岡本さん)
キャンペーンなどをおこない、成績上位者に報奨金を出すなど、金銭的なメリットをちらつかせて、スタッフのモチベーションを高めようとするリーダーも存在する。
しかし、それだけでは根本的な解決にはならない。インセンティブが増えたら、やる気は高まるが、しばらくすると前の状態に戻ってしまうからである。インセンティブで士気を高めても、継続することが難しく、さらにコストが掛かるなら効果的とはいえない。
では、どのような対処が望ましいのか。それは、承認欲求を満たすことである。周りから必要とされ、価値ある存在と認められることで承認欲求が満たされることがある。「貴方がいるから本当に助かっている」というメッセージをリーダーは発信しなければならない。
スタッフの、やる気のスイッチがオンになったらしめたもの。個々にアプローチを行うことで、良好な人間関係構築がはかれるようになる。
本書は、チームマネジメント、人材育成が広く網羅されている。多くリーダーにとって有益なアドバイスになるものと考えられる。また、必要なことは量ではなく質だという。短時間で実行する実践的なマネジメント。そのキーワードこそが、「15分」なのである。
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提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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