「ひっそり終了するFacebookログイン」の問題点は?

もっともFacebookログインがひっそり終了することには、問題がないとは言えません。その問題点とは、会員が「ソーシャルログインの廃止」の通知などを見逃した状態で、機能廃止を迎えた場合「再ログインする」ことが困難になってしまう可能性がある点です。

たとえば2022年末には、クラウド会計ソフト「freee」がFacebookログインを廃止。Facebookログインの廃止が年末であったことから、2023年の年始に確定申告の作業を行おうとしていたフリーランスが「Facebookログインができない」ことに廃止後に初めて気付き、問題となるケースが多発しました。なお、freeeの場合はソーシャルログイン時に利用しているメールアドレス+設定したパスワードの組み合わせにより、Facebookログイン廃止後もメールアドレスでのログインが可能です。

とはいえ年末年始の休暇で、サポートが手薄になりがちな時期に「確定申告の時期であるにもかかわらず、会計ソフトにログインできない」ことの戸惑いは、決してユーザーにとって小さなものではないでしょう。

同様に各種通販サイトやサブスクリプションサービス、アプリにおいても「クレジットカード情報を紐づけたままのアカウントに、ソーシャルログインができなくなり、代替のログイン手段も分からない」場合、大きく混乱してしまうユーザーは少なくないでしょう。

プラットフォーム側はソーシャルログインを廃止する場合、廃止までの猶予期間を長めに設け、なおかつ廃止から数カ月の間は電話、チャットなどの手段によって即時にユーザーからの問い合わせに答えられる体制作りが求められるかもしれません。

※サムネイル画像(Image:Proxima Studio / Shutterstock.com)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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