ペルー最大の港町カヤオに暮らすベルリズさんは、数年前のクリスマスに愛らしい人形を贈られた。今は亡き母からのプレゼントだったのだが……。

■動き回る呪いの人形

 一見、何の変哲もない人形に見えたが、最初の異変はすぐにやってきた。特に何をしたわけでもないのに、人形の髪の毛が徐々に抜け始めたのだ。

 気味悪く思ったベルリズさんは、人形の顔を壁に向けて寝ることにしたが、朝になると正面に向き直っていたという。その上、人形が自由意志でアチコチ動き回っているとしか思えないようなことが続き、ベルリズさんのメンタルはズタズタ。そして、とうとう決定的な事件が起きた。

「ある日、まぶしい閃光が走ったかと思うと、テレビの上に置いてあった私の聖書がパタンと落ちたんです。私は恐怖のあまり悲鳴を上げました。すると、部屋の電気がスッと消え、私の周りに“何か”が居ると感じ取れたんです」(ベルリズさん)

 聖書の落下は、その後に起こる怪奇現象の始まりに過ぎなかった。

「当時、私は18歳でしたが、父は毎晩、私が寝る前にハグをしてくれてたんです。ところが、ある夜、ハグのあとベッドに入ってあかりを消すと、いきなり顔中に切り傷ができたんです!」

 パニックになったベルリズさんは、人形をひっつかみ、庭に飛び出し、バーベキューグリルの上で燃やそうとした。が、ハタと閃いたという。これを映画の原作にしてはどうか、と。そして、この呪いの人形をキープすることにしたそうだ。

 その後も、ある意味期待通り怪奇現象は収まらなかった。棚から物が落ちるなんて日常茶飯事。彼女の従姉妹が泊まりに来た時には、寝ている従姉妹の手首を人形の小さな手がいきなりつかんだかと思うと、続けて小さなグーでめちゃくちゃに殴打したという。

“呪いの人形”が同棲中の彼氏に嫉妬、暴行を加えるリアルチャッキー事件! 彼女の悲痛な叫び「とにかく捨てたい」
(画像=「Insolito Noticias」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 ハッキリしているのは、人形はベルリズさんの家に取り憑いているのではなく、ベルリズさん自身に憑いているということだ。そのせいで、彼女がボーイフレンドと一緒に暮らし始めると、さらに事態は悪化していくことに。

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(画像=「Insolito Noticias」の記事より,『TOCANA』より 引用)