カンボジア国旗 写真:Getty Images

 カンボジアサッカー連盟(FFC)は、現在開催中のASEAN三菱電機カップ2024で八百長に関与した疑いがあるとして、カンボジア代表GKヴィラーク・ダラ(21歳)の調査を公式に開始した。クメールタイムズ紙が報じた。

 12月11日にアウェイで行われたグループA第2節シンガポール戦に先発したダラは、この試合の前半9分と16分の2度にわたって味方からのバックパスの処理を誤った。このミスはいずれもシンガポールのゴールに繋がり、カンボジアは後半に1点を返したものの、1-2で敗れた。

 試合後、カンボジアサポーターから戦犯となったダラに対する批判が殺到。多くのサポーターは同選手が八百長に関与したと疑っており、FFCは世論の圧力を受ける形で、調査に乗り出した。

 カンボジア王国警察隊の総司令官も務めるFFCのサオ・ソカ会長は、「誠実で無関係な人間は何も心配することはない。我々は全てを明らかにするために、当局に協力することに決めた」と話した。

 厳しい立場に立たされているダラだが、彼を擁護するチームメイトたちがいるのは本人にとって救いだ。1失点目に繋がるバックパスを出したアメリカ系カンボジア人のMFニック・テイラー(26歳)は試合後、自身のSNSページで「サッカーにミスはつきものだ。僕はダラを100%信頼して応援している。これからの試合は非常に重要だ」とコメントした。