コンセプトカーを元にした47台の限定車も発売される、「BMW XM」のエクスクルーシブ・エディションを発表

BMWとニューヨーク発のセレクトショップ、ライフスタイル・ブランド「Kith (キス)」は、すでに成功を収めているコラボレーションの新エディションを発表した。

「BMW XM」とその伝説的な「BMW M1」とのつながりは、プレミアム・カー・メーカーであるBMWと、創設者でありCEO兼クリエイティブ・ディレクターのロニー・ファイグ氏による世界的に有名な「Kith」との、コラボレーション第3弾の焦点となっている。

この高性能プラグイン・ハイブリッドは、専用のエクステリアおよびインテリア・デザインを備えた「2025 BMW XM by Kith」として来年発売される予定である。

「2025 BMW XM Kith コンセプト」で、世界はこのクルマを初めて見ることができる。このクルマは1台限りで製造され、2024年12月6日(金)から同8日(日)まで「マイアミ・ビーチ・コンベンション・センター」で開催された「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ2024」で、もう1台のユニークな作品、ロニー・ファイグの1981年型「BMW M1 E26」とともに発表された。また、アパレルとライフスタイル製品の新しいKith for BMWコレクションも発表される。

2020年「BMW M4 コンペティション クーペ」、2022年「BMW i4 M50 xDrive」をベースにロニー・ファイグ氏がデザインしたエディション・ビークルに続き、BMWとKithはパートナーシップの最新章を、再び特別なBMW Mに捧げる。

BMW XMは、1978年から1981年に製造されたBMW M1以来となるBMW Mのオリジナル・カーであり、新開発の「M HYBRIDドライブ・システム」を初めて搭載している。BMW XMは、サイド・アクセント・ストリップ、リアの2つのBMWエンブレム、リア・ライトのルーバー構造など、伝説的なミッドシップ・スポーツカーのデザインからインスピレーションを得た印象的なディテールを備えている。

2025 BMW XM by Kith:ヒストリカル・カラーなどエクスクルーシブなディテール
2025 BMW XM by Kithは、BMW M1のデビューからの経過年数を反映し、47台の限定生産となる。2025年後半に、特にエクスクルーシブなBMW M自動車のエンスージアストやコレクターに向けて納車される予定である。

このエディションでは、歴史的なモデルをベースとした「BMW Individualフローズン・テクノ・バイオレット・メタリック塗装」が施される。Kithが2025 BMW XM by Kithのために特別に開発したこの塗装仕上げは、この限定モデルにのみ使用され、BMWが再び使用することはないため、このエディションは本当に特別なものとなる。

また、2025 BMW XM by Kithには、「BMW Individualフローズン・ブラック・メタリック塗装(塗装コードU91)」も用意されている。

この塗装と数々の特別なデザイン・フィーチャーは、現代のスポーツ・アクティビティ・ビークルならではのダイナミックなプロポーションと、BMW XMの特徴である表情豊かなラインを強調している。2025 BMW XM by Kithは、ブラックのサイド・ウィンドウ・グラフィックとアクセント・ストリップが特徴だ。

フロント、リア、サイドのモデル名とKithロゴのアウトラインは、テクノ・バイオレット・メタリック仕上げとなっている。2025 BMW XM by Kithには、ジェット・ブラック仕上げのスター・スポーク・デザインの23インチMライト・アロイ・ホイールが標準装備された。

インテリアでは、BMW XM by Kithのモダンなスポーツカー・コックピットが、Kithレーベルの印象的な美学に基づく独自のディテールによって引き立てられている。イルミネーションが施されたドア・シルには、1台1台の希少性を示す特別な「1/47」の記章があしらわれている。ベロアのフロアマットとセンターコンソールのコントロールセンターには、KithのロゴとMのストライプがあしらわれた。

運転席と助手席のMマルチファンクション・シートのヘッドレスト下には、イルミネーション・バージョンも用意されている。BMW Individualメリノ・レザー仕上げのシート表面には、センター・コンソールのアームレストと同様に、Kithのモノグラム・パターンがエンボス加工された。

エディション・カーのコントロール・ディスプレイにもディテールが施されている。特別なウィジェットには、BMW XM by Kithの車名、「1/47」の徽章、MストライプをあしらったKithのロゴが含まれている。

また、2025 BMW XM by KithのリアにあるMラウンジは、車内のパーソナルな雰囲気を演出。シート表面にKithのモノグラムがエンボス加工され、2つのクッションにはKithのロゴがあしらわれている。あらかじめ設定されたパープルのインテリア照明と相まって、このエディションにふさわしい特別な雰囲気を醸し出している。

Kithが特別仕様車専用にデザイン・製造したKithダッフルバッグが標準装備され、付属の充電ケーブルをスタイリッシュに収納できる。

マイアミ・ビーチでワールドプレミア! BMW、「2025 BMW XM Kith コンセプト」公開
(画像=『CARSMEET WEB』より引用)

コンセプトカーをマイアミ・ビーチでワールドプレミア
ロニー・ファイグがデザインして発表されたコンセプト・カー、2025年型BMW XM Kith コンセプトのエクステリアとインテリアは、ファイグがBMWとのコラボレーションにより、ハイ・パフォーマンス・モデルの際立った個性とエクスクルーシブなスポーティネスの両方を、特に強烈な形で表現するために制作された。

市販車ホモロゲーションの慣習にとらわれず、彼は洗練されたライティング・コンセプトをデザインし、BMW Individualフローズン・テクノ・バイオレット・メタリック塗装にマッチするパープル・カラーが中心的な役割を果たした。

2025 BMW XM Kith コンセプトのサイド・アクセント・ストリップはブラックのバックライト・ストリップで構成され、各ストリップには363個のフルカラーLEDユニットが全長にわたって配置されている。これを作動させると、Kithの文字の周囲がダイナミックに紫色に発光します。サイドパネルの装飾エレメントにも、バックライト付きのKithロゴがあしらわれている。

ヘッドライトにもLEDユニットが使用され、紫色のカラースキームを作り出している。Kithのロゴは、ロー・ビーム・ヘッドライト用のLEDマトリックス・ディスプレイを使用して、メイン・ヘッドライトのガラス・カバーにも表示することができる。

2025 BMW XM Kith コンセプトには、紫色の輪郭照明が施されたMラジエーター・グリルのアイコニック・グローと、23インチ軽合金ホイールの紫色顔料をふんだんに使用した塗装仕上げも採用されている。

モータースポーツの系譜にちなみ、またM1のデザインに敬意を表して、2025 BMW XM Kith コンセプトはフロントで30mm、リアで35mmローダウンされ、両アクスルのトラックは40mmワイド化されている。これは、特別なスプリングとホイールスペーサーの使用によって達成された。

コンセプトカーの室内では、2025 BMW XM by KithのMマルチファンクション・シートに代わって、Mカーボン・バケット・シートが採用されている。また、表面にはKithモノグラムのエンボス加工が施され、ヘッドレスト部分にはMストライプと組み合わされたKithエンブレムがライトアップされている。

伝説の再構築: 1981 BMW M1 E26 by ロニー・ファイグ
コンセプトカーと2025 BMW XM by Kithの47台限定モデルを歴史的な文脈に位置づけるため、もう1台のユニークなモデルがマイアミ・ビーチで初公開された。1981年のBMW M1 E26 by ロニー・ファイグは、Kithレーベルのデザイン・レパートリーから特別なディテールを取り入れた1台限りのスポーツカーである。

モデル名、製造年、内部モデル・シリーズ・コード、そしてKith創設者の名前が記されたこの車は、ロニー・ファイグ氏のアイデアによるものだ。

テクノ・バイオレット塗装仕上げ(塗装コード299)、テールゲートのMとKithを組み合わせたエンブレム、Kithの文字がエンボス加工されたインテリアは、市販車のデザインの類似性に加えて、ロニー・ファイグの1981年型BMW M1 E26と2025年型BMW XM Kith コンセプトの間に新たなデザインの類似性を生み出している。

こうしてマイアミ・ビーチに登場した2台は、50年以上にわたるBMWの歴史の中で、BMW Mとして開発・生産された最初のモデルと最後のモデルを結ぶ架け橋となった。

Kith for BMW: BMWのクラシックなデザイン・モチーフを再解釈した、新しいファッション&ライフスタイル・コレクション
マイアミ・ビーチで行われるロニー・ファイグのデザインによる車両の発表会では、Kith for BMWの新しいアパレルおよびライフスタイル・コレクションが発表された。

このコレクションには、クラシックなBMWのデザイン・モチーフをKithのシグネチャー・スタイルで再解釈した幅広い商品が含まれる。ブランド・エンブレムやモデルの刻印に加え、今回の協力関係や過去の共同プロジェクトで使用されたテクノ・バイオレット、シナバー・レッド、バイタリティ・グリーンのカラーが、コレクションの製品に紛れもない外観を与えている。

アパレル・コレクションには、イタリアン・レザー、両面ウール、シルキー・スエードのプレミアム・ジャケットのほか、共同ブランドのジャンパー、パーカー、ラグビー・シャツ、パンツ、ヴィンテージ風のTシャツなどがある。

また、キャップやハット、キーフォブやライセンスプレート、レザー・ドライビング・グローブ、マイクロファイバー・タオルやクッション、フロアマットやカーペット、BMWとKithブランドのカードケース、マグカップ、トレイ、傘、スノーボードなど、プレミアムなライフスタイル・アクセサリーも取り揃えている。

Kithによる2025年型BMW XMの1:18スケールのモデルは、コレクションの中でも特に目玉となっている。BMW Individualフローズン・テクノ・バイオレット・メタリックのボディ・カラーに加え、Mラジエーター・グリルのモデル・レタリングとパープルのトリム、リア・ドア、ドア・シル、シートのKithロゴなど、このミニチュアには、エディション車両に基づく数々のディテールが施されている。

ニュー・エディション車両のスケール・モデルも限定生産され、BMWライフスタイル・ショップでのみ注文できる。Kith for BMWコレクション一式は、マイアミ・ビーチのKith for BMW Showcaseポップアップを含む世界中のKithショップで発売中だ。

マイアミ・ビーチでワールドプレミア! BMW、「2025 BMW XM Kith コンセプト」公開
(画像=『CARSMEET WEB』より引用)

文・LE VOLANT web編集部/提供元・CARSMEET WEB

【関連記事】
【比較試乗】「フォルクスワーゲン TロックTDI Style Design Package vs TDI Sport vs TDI R-Line」アナタならどのT-ROCを選ぶ?
「キャデラック XT4」ジャーマンスリーをロックオン! プレミアムコンパクトSUVの大本命!【試乗記】
【インタビュー】このプロジェクトを通して日本のモータースポーツをもっと元気にしたい!「ARTAプロジェクトプロデューサー・鈴木 亜久里」
【国内試乗】「ホンダ N-ONE」見た目は変わらずも中身は大幅に進化
【国内試乗】「レクサス・ニューLS」徹底的な作りこみを施した常にイノベーションを追求するフラッグシップ