アビスパ福岡は12月13日、町田ゼルビアのヘッドコーチとして黒田剛監督を支えていた金明輝氏の招へいを公式発表。同氏はサガン鳥栖監督時代にパワーハラスメント(パワハラ)行為が認定されただけに、今回の監督人事が波紋を呼ぶなか、一部のサッカー関係者はローカルテレビ局の報道のあり方について私見を述べている。
金氏は2020年まで鳥栖の下部組織やトップチームを率いていたが、監督退任後に鳥栖下部組織でのパワハラ行為が認定。日本サッカー協会(JFA)の定める規則に違反したとして、指導者ライセンスでS級からA級への降格処分、JFAの定める研修、社会奉仕活動を科された。
2022年11月に町田のコーチとして現場復帰した際に批判を浴びていた金氏だが、福岡の監督就任が正式決定した後も再び過去のパワハラ行為、そして福岡強化部や幹部による決定を巡り、議論が白熱。『株式会社ミッションスポーツ』の満田哲彦CEO(最高経営責任者)も関心を寄せている。
元電通本社スポーツ局オリパラ室営推部長、元JFAマーケティング担当部長という肩書きを持つ満田氏は、12月14日にXを更新。金氏の福岡監督就任や過去のパワハラ行為に関連して、以下のように綴っている。
「福岡の民放も、きちんと、金新監督にパワハラの問題があったことは、報道してほしいその上で、反省や未来を報じてほしい。変な忖度は、やめて、正直に。アビスパと福岡は、一体で、メディアも市民も一体で、盛り上げましょう。深く反省し、二度とそんなことを行わないことを、刻んで、前を向いて」
なお福岡は16日14時から実施予定である金新監督の就任会見を、クラブ公式YouTubeチャンネルでライブ配信すると公式発表している。川森敬史代表取締役会長、柳田伸明強化部長、金新監督のコメントはもちろん、地元ローカル局の報道内容にも注目が集まる。