奥抜侃志 写真:Getty Images

 かつて大宮アルディージャに在籍していた元日本代表MF奥抜侃志は、ドイツ2部ニュルンベルクで構想外に。2024/25シーズン途中での移籍、日本代表FW古橋亨梧、FW前田大然、MF旗手怜央ら擁するセルティックからの関心も報じられるなか、ニュルンベルクのミロスラフ・クローゼ監督が同選手について語った。

 大宮やポーランド1部グールニク・ザブジェを経て、2023年夏にニュルンベルクへ完全移籍した奥抜。ドイツ挑戦1年目の2023/24シーズンは、リーグ戦30試合の出場で3ゴール2アシストをマークも、2024/25シーズンはここまでリーグ戦で5試合の出場にとどまっているほか、10月以降はリーグ戦での出番がゼロ。指揮官による4バックシステムから3バックシステムへの戦術変更、ウイングのポジション消滅が原因とみられる。

 同選手の去就を巡っては、11月にセルティックからの関心が取りざたされたほか、ドイツメディア『in Franken』は12月2日に「彼はこの冬の移籍市場でニュルンベルクを退団する可能性が高い。クラブ幹部は誤解を早く解消することを考えるかもしれない」と伝えている。

 一方でニュルンベルクは11月以降、リーグ戦で3分2敗。白星がないだけに、クローゼ監督はスタメンやベンチメンバーの変更を検討しているという。

 ドイツ誌『ビルト』が12日に伝えたところによると、指揮官は「12月7日の試合で敗れたが、(今のチーム状況を)変える可能性がある選手が1,2人いることに気づいた」と前向きなコメントを残しつつも、「こうした選手だけではない。(奥抜やテイラン・ドゥマンのように)もう信じていない選手もたくさんいる」と、日本人アタッカー等を批判。記事では「奥抜やドゥマンは数週間にわたりプレーしておらず、放出候補に含まれている」と綴られている。

 8月25日開催のドイツ2部リーグ戦で、後半3分からプレーも同43分で懲罰交代を受けたことでも、現地で話題になっていた奥抜。Jリーグ復帰の可能性も含めて、同選手の去就から目が離せない。