かつて鹿島アントラーズでプレーしていたマインツ所属MF佐野海舟は、12月14日開催のブンデスリーガ第14節バイエルン・ミュンヘン戦でフル出場。欧州屈指の強豪相手に好パフォーマンスを発揮し、勝利に貢献したが、海外挑戦1年目の好調ぶりを裏付けるスタッツを残している。
サッカー専門サイト『データMB』で14日に公表されたデータによると、佐野は2024/25シーズンのリーグ戦で79回のインターセプトを記録したほか、空中戦勝利回数は57に。いずれもプレミアリーグ、ブンデスリーガ、リーグアン、ラ・リーガ、セリエAでプレーする23歳以下のミッドフィルダーの中でトップの数値だという。
また、シュートブロック回数も欧州5大リーグのU23MFという範ちゅうで3位に。守備の局面におけるデュエル勝率も10位と、同選手の持ち味であるボール奪取能力は欧州トップレベルの舞台でも通用している。
鹿島からマインツへの完全移籍が正式決定した後、不同意性交の容疑で逮捕されたこともあり、9月以降は一度も日本代表に招集されていない佐野だが、槙野智章氏は同選手のクオリティーを高く評価している。
10月27日放送の『ABEMAスポーツタイム』では、ブンデスリーガで活躍する選手が紹介される中、佐野のプレーも話題に。槙野氏は同選手についてこう語っている。
「めちゃくちゃ注目ですね。ボールの奪い方とか、マインツがこの順位にいるのは佐野選手(のおかげ)なんですよね。初めての海外移籍なんですけど、対戦相手の選手たちの試合後のコメントの評価も高い。フルタイムでずっと出てますし、パフォーマンスもかなりいいんで、化けるんじゃないかなと。日本代表にも必ず呼ばれると思ってます」
代表OBが森保ジャパン復帰論を唱えるほど、日本国内外で大いに評価されている佐野。2026年にFIFAワールドカップ北中米大会アジアを控えるなか、MF守田英正(スポルティングCP)、MF遠藤航(リバプール)、MF田中碧(リーズ・ユナイテッド)らとの競争に割って入ることが期待される。