止めようがないサイクル

 就活生の外資系志向は、日本企業にとって課題になりつつあるという。

「さまざまなプロジェクト案件のコンペで日本企業に外資系コンサルが競り勝つようになり、そこで得た利益を元手に社員により高額な給与を支払う外資系が、採用の面でも日本企業に競り勝って優秀な人材を獲得するというサイクルが、すでに生じているように感じます。キャリア形成の面でも報酬の面でもリターンを重視する20~30代の思考も手伝うかたちで、このサイクルはもはや止めようがない状況になっています」(川畑氏)

 ちなみに楽天グループが上位にきている理由について、転職支援サービス会社社員はいう。

「楽天が上位大学の学生の獲得に力を入れているというのもありますが、同社は実力主義の風潮が強く、20代でも能力があればどんどん部長クラスに抜擢されて責任ある仕事を任され、また新規ビジネス開発に携わることができます。また、中途採用では高い実績やスキルのある人材に比較的高めの報酬を出すため、マネージャークラスは年収が高くなっているとみられます」

(文=Business Journal編集部、協力=川畑翔太郎/株式会社UZUZ COLLEGE代表取締役)

提供元・Business Journal

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