酒井宏樹(浦和レッズ所属時) 写真:Getty Images

 アメリカ開催のFIFAクラブワールド2025には、浦和レッズやインテルなどが参戦。オークランド・シティFCもオセアニア王者として戦うが、同大会前に元日本代表DF酒井宏樹所属のオークランドFCから複数選手を期限付き移籍で獲得する方針を固めたという。

 国際サッカー連盟(FIFA)はクラブW杯参加32クラブのみに適用される暫定移籍ルールを承認。米メディア『ESPN』が10月に報じたところによると、大会開幕直前の6月1日から10日間にわたる特別ウィンドウを設けることで正式決定する見込みだというが、オークランド・シティFCにはこのルールをフル活用する狙いがあるという。

 ニュージーランド紙『NEヘラルド』は12月11日、「オークランド・シティFCは現在、オーストラリア1部新規参入のオークランドFCとクラブW杯直前の期限付き移籍について協議している」とリポート。

 オークランド・シティFCの会長が同紙の取材に応じた際、オークランドFCとの協議について「具体的な内容については詰めなければならないが、話し合いは前向きに進んでいる。良好な関係が築かれている。(期限付き移籍で獲得するのは)3,4人だろう」と一定の手ごたえを覗かせると、オークランドFCの最高経営責任者は「最大5選手がクラブW杯でプレーできればと考えている」と現有戦力の一時レンタルに前向きな姿勢を見せたという。

 ただ、この暫定移籍が実現するためには、ニュージーランドサッカー協会の承認が必要とのこと。2024/25シーズンのオーストラリア1部リーグが5月に終了し、翌シーズンのリーグ戦が10月開幕であるため、日程面を踏まえるとオークランドFC所属選手が参加するのは可能だ。

 なおオークランド・シティFCはグループステージでベンフィカ、ボカ・ジュニアーズ、日本代表DF伊藤洋輝擁するバイエルン・ミュンヘンと対戦することが決定。参加32クラブで唯一のアマチュアチームであるだけに、戦力差を少しでも埋めようと努力しているのは確かだ。