ホテルに関しても選択肢は少なく、奈良で最も高級と思われるマリオット系のホテルも温泉は良いのですが、サービスが微妙だったりします。

このように考えると、奈良県で外国人がお金を使わないのは、京都や大阪に近くて日帰りで帰ってしまう人が多いからではなく、そもそも連泊したいと思わせるようなコンテンツが不足していることが原因だといえます。

泊まってみたいと思わせるような魅力的なホテルや、わざわざ予約を取って出かけてみたいと思えるような突き抜けたレストランがもっと増えれば、奈良に長期滞在する人も増えることでしょう。

京都とはまた違った落ち着いた雰囲気のある奈良には「伸びしろ」がまだまだたくさんあります。

戦略的なインバウンド対策をとって、外国人の1人当たり消費額最下位というどん底から早く脱出してもらいたいものです。

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年12月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。