遠藤航 写真:Getty Images

 プレミアリーグのリバプールに所属する日本代表MF遠藤航が、2025年に計画されている日本と香港でのプレシーズンツアーに向け、クラブに広告塔として残留する可能性があるようだ。

 UKメディア『The Athletic』によると、リバプールは2025年のプレシーズンツアーで日本と香港を訪れる計画を進めているとのこと。この動きにより、1月の移籍市場で噂されている遠藤の退団が見送られる可能性が浮上している。同リーグのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズや、イタリアのミラン、スコティッシュ・プレミアシップの強豪セルティックといったクラブが移籍先候補として挙げられている中、リバプールは日本市場での注目を集めるために遠藤を手放さない方針を取る可能性があると報道された。

 リバプールが最後に日本を訪れたのはFIFAクラブ世界選手権2005で、決勝でブラジルのサンパウロに0-1で敗れた。また、香港では2017年のプレミアリーグ・アジアトロフィーで試合を行ったのが最後だ。リバプールは2024年から日本航空がクラブの公式パートナーとなっており、遠藤が在籍していることで日本市場からの関心が高まっている。このアジアツアーが実現すれば、遠藤がプロモーション活動で中心的役割を担うことが期待されている。

 遠藤は2023/24シーズンの開幕時にユルゲン・クロップ前監督のもとでクラブに加入。当時、クラブに加入されると思われていたMFモイセス・カイセドがチェルシー移籍を選択したことを受けての補強だったが、そのエネルギッシュなプレーでアンフィールドでファンの支持を集め、カラバオ・カップ優勝にも貢献した。

 しかし、今2024/25シーズン、アルネ・スロット監督は遠藤をほとんど起用せず、これまでの先発出場は、カラバオ・カップでのわずか2回にとどまっている。リーグ戦では試合終盤の時間稼ぎ要員としての起用が主であり、2024年夏にはフランスのマルセイユへの移籍が取り沙汰されていた。