J2降格の北海道コンサドーレ札幌は、MF菅大輝やMF駒井善成ら4選手に契約満了を通達したほか、ミハイロ・ペトロヴィッチから岩政大樹への監督交代も公式発表。本拠地である大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)の利用料金値上げによる補強やクラブ運営への影響が心配されるなか、三上大勝代表取締役GM(ゼネラルマネージャー)が製菓メーカー『石屋製菓』の石水創代表取締役社長による“社長就任発言”の裏側を明かした。
12月8日開催のJ1最終節・柏レイソル戦では、試合後に三上GMや選手などがファン・サポーターに向けて挨拶。その中で、石水氏は「来季、私が代表権を持ってコンサドーレを支えていきたいと思います」と発言すると、観客から拍手が。一部では石水氏がコンサドーレの社長に就任し、三上氏がGM職に専念すると報じられている。
三上GMは12月12日放送の『コンサ三上GMのGreatVictory!』(三角山放送)に出演した際、話題が石水氏の発言内容に及ぶと、「石水さんの『代表権を持って、自分としては覚悟を持ってやるつもりです』という発言に関しては、強い思いを持って来季以降自分も立ち向かっていくということを表現したかったと思う」と、同氏の思いを推察。挨拶前のやり取りについて、こう語っている。
「今季パートナーを代表して『来季以降も変わらずクラブを支えますよ』ということを話される予定だと、(挨拶前に)うかがっていた。(石水氏に対して、)僕自身がこの成績に対する自分の責任の取り方について話した時、『経営権に自分も一歩踏み込んだ中でクラブをサポートしていきたいと思っているので、続けるという責任の取り方があるのでは』ということを言われた」
その上で、三上GMは「挨拶の場であのような話になるとは、正直全然分かっていなかったというのが事実」と語りつつも、「石水さんは、自分がある程度代表権を持ってでもやるべき覚悟があると。僕自身も自分がどうこうというよりも、このクラブを考えた時にそれが本当に実現するのであれば、クラブにとって非常にありがたいことであり、大きな発展に繋がるのではと、お伝えさせてもらっていた」と、石水氏の発言を前向きに受け取っていることを強調している。