井手口陽介 写真:Getty Images

 J1連覇・天皇杯優勝を成し遂げたヴィッセル神戸。DF菊池流帆やJリーグMVPとベストイレブンを受賞した元日本代表FWFW武藤嘉紀に退団の可能性が報じられるなか、MF井手口陽介のタトゥー姿が海外でも話題になっている。

 井手口は12月8日開催のJ1最終節・湘南ベルマーレ戦でスタメン出場し、88分で途中交代。交代直後、ベンチでユニフォームを脱いだが、上半身がタトゥーで埋め尽くされている同選手の姿がNHKの中継映像に映し出されている。

 井手口のタトゥー姿を巡り、日本のサッカーファンから様々な意見が湧き起こっているが、ブラジルメディア『trivela』は12日に「山口蛍と交代した井手口はベンチに座ったままシャツを脱ぎ、タトゥーを露出。日本国内で驚きと批判を引き起こした」と伝えた上で、タトゥーを入れた選手に対する日本サッカー界全体の見方について以下のように綴っている。

 「日本サッカー界では、タトゥーを入れた外国人選手がプレーすることは珍しくない。しかし、それが日本人選手であるという事実は国内で注目を集め、悪影響を及ぼした。タトゥーを入れた人々への差別はかなり減ったが、依然として社会から悪い目で見られている」

 「井手口は2019年にガンバ大阪へ復帰した際、右腕にタトゥーを入れていることで注目を浴びた。彼の行いは日本のクラブからは眉をひそめられている。スポンサーからの圧力を避けるべく、タトゥーの多い選手との契約を避けているのではないかという噂もある」

 なお同メディアは井手口の過去もクローズアップ。「現在トッテナム・ホットスパーを率いているアンジェ・ポステコグルーは、セルティック監督時代に古橋亨梧、前田大然、旗手怜央、井手口と4人の日本人選手を獲得した。しかし、井手口はセルティックでわずか6試合の出場にとどまった」と、セルティック時代の成績を紹介した一方、アビスパ福岡在籍時の2023シーズンにYBCルヴァンカップを制したことには触れていない。