スパチョーク 写真:Getty Images

 J2降格の北海道コンサドーレ札幌は、すでにMF菅大輝やMF駒井善成といった主力選手に契約満了を通達。ミハイロ・ペトロヴィッチから岩政大樹への監督交代が正式決定するなど、2025シーズンに向けてのチーム編成が着々と進む中、タイ語の通訳担当を務めていたティワーポン氏が12日に2024シーズン限りでの退団を公式発表。タイ代表MFスパチョーク・サラチャットには、すでに名古屋グランパス移籍や母国復帰の可能性が報じられている。

 2017年夏、タイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(現BGパトゥム・ユナイテッド)の加入と同時に、札幌の一員となったティワーポン氏。同選手の川崎フロンターレ移籍以降もクラブに残り、ピッチ内外でスパチョークを支えてきた。

 同氏は12月12日にfacebookを更新。「今月でコンサドーレ通訳としての仕事は最後。三上大勝GM(ゼネラルマネージャー)のおかげで、2017年から仕事できたことに感謝している」と2024年12月末をもって退団することを表明。自身の思いをこう綴っている。

 「長い間ともに戦い、タイ人選手をサポートして彼らが成長したというのが一番うれしい。サポーター、クラブスタッフ、強化部長がつねにサポートしてくれて感謝の気持ちでいっぱいだ。来年からは通訳という立場ではなく、いちサポーターとしてコンサドーレをずっと応援する。今まで学んできたことを活かして、タイと日本のサッカーの架け橋として、もっとJリーグに貢献したい」

 一方、ティワーポン氏とともに日々を過ごしていたスパチョークの去就については、タイメディア『ball thai』が11月はじめに「名古屋がスパチョークの獲得交渉を進めている」と報道。

 タイのサッカー情報を専門に扱うYouTubeチャンネル『Big Champ FC』は11月末、セレッソ大阪のパートナーシップ提携先であるタイ1部BGパトゥム・ユナイテッドが、スパチョークの獲得に興味とした上で、タイ代表MFクリッサダー・カーメーン、MFジャルンサック・ウォンコーンをトレード要員として札幌に放出する可能性もあわせて伝えている。同選手の去就を占う上で、札幌がティワーポン氏にかわる新たなタイ語通訳を雇うのかという点にファン・サポーターの注目が集まりそうだ。