「トップチームのコーチには厳重注意に留まり、未来あるアカデミー選手には退会勧告という現状に憤りを感じてなりません。人によって処分を変えてしまえば、整合性がなくなり、クラブの規律も乱れてしまうということもずっと伝えてきました。私はこのコーチを辞めさせて欲しいとは一切言っておりません。そのコーチのため、クラブの為にもきちんとした処分をしたほうが良いということを伝えました」

 「しかし、クラブは動いてくれなかった為、私はクラブを辞める決意をしました。辞めた理由は他にもまだありますが、このことが辞めるきっかけになった理由、経緯です。ところが、突然サポーターミーティングにおいて『コーチがファン、サポーターに向けて失礼なことを言った、11月に厳重注意処分をしていた、ダメなものはダメをいう認識はクラブも彼も同じだった……』など全く違う説明がされていて大変驚きました。ダメなものはダメと言ったのは私で、クラブではありません」

 そして松田氏の命日である8月4日には、「昨年開催されました2023松本山雅FCサポーターミーティングでの松本山雅FCの発言について、当時のクラブの代表取締役社長およびクラブを提訴することにしました」と報告。裁判の行方に注目が集まっていたが、12日夜に「本年8月4日にSNSで投稿した当時の松本山雅の代表取締役社長およびクラブを提訴した件について」と題し、こう綴っている。

 「現在、長野地方裁判所松本支部で裁判が続いています。たくさんのお問い合わせがありますが詳細について知りたい方は裁判所で裁判記録の閲覧ができます。裁判所の業務上すぐに閲覧できないこともありますので、ご理解のほどよろしくお願いします。私は松本山雅が大好きです。だからこその言動です。未来の松本のために、変わっていかなければいけないと思ってます。円満に解決できるように願っています」

 なお田中氏の古巣提訴を巡っては、クラブOBの高崎寛之氏が2024年4月、田中氏の辞任理由説明を受けて、「隼さん。こんな理由で山雅を離れてどこをどう変えれると思ってEAに就任したんですか?大切なのは何年かかっても変わるまで言い続ける事、やり続ける事なんじゃないんですか?山雅のファン、サポーターの事を本気で思うなら今の仕事全部辞めて山雅一本で内部から変えてください!僕も力になりますので」と訴えていた。