FIFAランキング15位の日本代表も参戦するEAFF E-1サッカー選手権(E-1選手権)で、国際Aマッチ初となる台湾代表(チャイニーズタイペイ)対中国代表が実現するかもしれない。
E-1選手権は2024年12月7日から17日にかけて予選大会が香港で開催。予選大会を勝ち抜いた1チームが、2025年7月に韓国で行われる決勝大会で日本、中国、韓国代表と激突。総当たり方式で優勝チームを決める。
現在開催されている予選大会には、香港、台湾、モンゴル、マカオ、グアムが参加しているが、北朝鮮代表は辞退。憲法改正により韓国を「敵対国」と認定するなど、南北関係が悪化するなか、決勝大会進出時の韓国への選手派遣を拒否したと、一部で報じられている。
マカオ対グアムの勝者(グループAの首位チーム)と、香港・台湾・モンゴルによるグループBの首位チームの一発勝負により、決勝大会進出の1枠が決まる予選大会。元東京ヴェルディ指揮官のギャリー・ホワイト氏率いる台湾は、11日開催のグループステージ初戦でモンゴルに4-0で圧勝。14日の第2節では、初戦でモンゴルを3-0で下した香港と対戦する。
一方、グループAのマカオ対グアムは14日に開催。この一戦の勝者が、台湾もしくは香港と対戦するが、2か国ともに自力でマカオやグアムを上回っていることから、現地では早くも台湾・香港いずれかの決勝大会進出を予想する声が。台湾は香港に勝利または引き分けで、決勝大会行きの1枠をかけたグループA首位チームとの一発勝負へ進む。
中国の習近平国家主席が台湾統一にむけて武力行使も視野に入れるなど、中国・台湾間の緊張は高まっている。スポーツの国際大会で台湾対中国が実現する場合、こうした政治問題に対する関心もより一層高まりそうだ。