大分トリニータは12月10日、ブラジル人FWサムエルが契約満了により、2024シーズン限りで退団すると公式発表。同選手がJリーグでのプレー経験や日本での生活について語っている。
現在24歳のサムエルは、2022年2月にECヴィトーリアから大分へ完全移籍。来日1年目にリーグ戦で6ゴールを挙げたが、2023シーズンはわずか1ゴールと振るわず。2024年1月中旬のトレーニングで右アキレス腱断裂という大怪我を負うと、翌月に帰国していた。
2024シーズン中の復帰が叶わず、そのままチームを離れることになったサムエル。ブラジルメディア『BN』で11日に掲載されたインタビュー記事によると、本人は「信じられないような経験だった。大分に来てから、チームもファン・サポーターも僕のことをすごく応援してくれた」と、日本での経験を前向きに受け止めている模様。大分での3年間をこう振り返っている。
「素晴らしい出来事もあったし、ケガといった悲しいこともあったよ。コンディションを回復させて、復調しなければならなかった。日本とブラジルの文化は全然違うから、ピッチ内だけでなく、ピッチ外でも違った見方をしなければならない。日本の生活で学んだことはたくさんあるし、今後の人生に活かせると思っているよ」
なおブラジルメディア『グローボ』は2021年12月、サムエルが大分へ移籍する際に「移籍金は50万ドル(約5700万円)。大分はサムエルの保有権の51%を取得する」と報道。怪我の影響もあり、移籍金ゼロで手放すことになったが、同選手の今後次第では大分に移籍金収入が入る可能性も考えられる。