FC東京監督を2024シーズン限りで退任したピーター・クラモフスキー氏は、J1最終節セレッソ大阪戦の翌日に離日。中国1部・北京国安行きの可能性が報じられていたが、マレーシア代表監督に就任する見通しだという。
マレーシア紙『ニュー・ストレーツ・タイムズ』は12月11日、独自に入手した情報として「クラモフスキーがマレーシア代表監督に就任する。すでにクアラルンプールで目撃されている」とリポート。現地のサッカー関係者は「彼は日本での指導経験が豊富で、横浜F・マリノスではアンジェ・ポステコグルー(現トッテナム・ホットスパー監督)のアシスタントを務めていた。世界的に有名な人物ではないが、オーストラリア人はのんびりとしたアプローチで知られている。マレーシアのサッカー文化にフィットする可能性がある」と、報道内容を前向きに受け止めたという。
一方で同国メディア『ザ・スター』は12日に「オーストラリア人のティム・ケーヒル氏がマレーシアサッカー協会のスポーツディレクターに就任する。マレーシア代表監督の最有力候補はクラモフスキーだが、アーサー・パパスやジョン・ハッチンソンも候補に含まれている」と報道。
しかし、オーストラリアのサッカー事情に詳しいジャーナリストのサシャ・ピサーニ氏は12日、Xで「マレーシアから新監督に関する公式発表が近々行われる」とした上で、「アーサー・パパスはセレッソ大阪へ。ジョン・ハッチンソンの可能性はない。クラモフスキーだ」と投稿。AFF三菱電機カップ(東南アジア選手権)終了を最後に退任するパウ・マルティ・ビセンテの後任候補が一本化されたと主張している。
なおFIFAランキング132位のマレーシア代表は、FIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選で敗退。12月開幕のAFF三菱電機カップ・グループステージでは、カンボジア、東ティモール、タイ、シンガポールと同居。初戦でカンボジアに2-2で引き分けた後、東ティモールに3-2で勝利している。