ハ・チャンレ 写真:Getty Images

 名古屋グランパス所属の韓国代表DFハ・チャンレは、2024シーズン終了後に韓国1部・大田ハナシチズンへ期限付き移籍することが決定的に。同クラブにはFW石田雅俊(元ジュビロ磐田所属)が所属しているほか、徳島ヴォルティス前監督の吉田達磨氏が選手の指導に当たっている。

 2024年11月の時点で、FCソウルなど韓国国内の複数クラブからの関心が現地で報じられていたハ・チャンレについて、『スポーツ朝鮮』は12月12日に韓国サッカーの移籍市場に詳しい関係者から独自に入手した情報として、「大田は期限付き移籍でハ・チャンレを獲得。近日中に公式発表の見通し」とリポート。

 同選手を巡り、FCソウル、蔚山HD、全北現代など韓国国内の複数クラブが争奪戦を展開していたことを伝えた上で、「大田が巨額の年俸を提示した。完全移籍ではなく、期限付き移籍でのオファーにより、他クラブよりも早く動けた」と、大田が獲得レースを制するまでの過程を説明している。

 また韓国では4バックシステムを採用するクラブが増えたことにより、センターバックの市場価値が急騰。DFキム・ヨングォン(元ガンバ大阪所属)擁する蔚山HDなど、多くのクラブがセンターバック獲得に動いているという。

 現在30歳のハ・チャンレは、2022年9月に韓国での兵役期間を終えて韓国1部・浦項スティーラーズへ復帰した後、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023/24シーズンの浦和レッズ戦における活躍ぶりで話題に。2023シーズン終了後に浦項から名古屋へ移籍した。

 ただ来日1年目の2024シーズンは、J1リーグ20試合でスタメン出場も、8月以降はプレー時間が激減。12月8日開催のJ1最終節(対横浜F・マリノス)でも出番は無かった。

 なお大田は、2024シーズンの韓国1部リーグで7位。報道によると、7月からコーチを務めていた吉田氏は、契約延長により残留見込みだという。石田にくわえて、複数のJクラブで指導経験のある吉田氏の存在は、ハ・チャンレの再起を後押ししそうだ。