気になる最大8万円値引きの「長期使用家電」とは?
東京ゼロエミポイントでは、新たに購入するエアコンと冷蔵庫の性能などで、もらえるポイントが変わります。
まず、エアコンは省エネ性能の「多段階評価点」と「冷蔵能力」でもらえるポイントが変わります。たとえば、多段階評価点が2.0〜2.9以下で冷房能力2.4kW未満の製品は9,000ポイントですが、3.6kWなら2万3,000ポイントになります。
冷蔵庫については「省エネ基準達成率」が100%以上の製品が条件となり、「定格内容積」が251L未満は1万4,000ポイントですが、501L以上では2万6,000ポイントにアップします。
さらに、新設されたエアコンと冷蔵庫の長期使用家電からの買い替えでは、設置済みの家電が15年以上経過しているともらえるポイントが大幅に加算されます。
まず、エアコンの場合は多段階評価点が2.0~2.9以下と3.0以上で分かれますが、多段階評価点が3.0以上で冷房能力3.6kW以上の製品は+4万4,000ポイント加算されて7万ポイントになります。
冷蔵庫の場合は、省エネ基準達成率が100〜104%以下と105%以上に条件が分かれますが、105%以上+501L以上なら5万4,000ポイント加算され、8万ポイントにアップされるんですね。
そんな細かいことを調べるのは面倒だと思った人は、とりあえず家電量販店に行ってみましょう。東京ゼロエミポイント対象商品には、「通常買い換え」「長期使用家電からの買い換え」「新規購入」で何ポイントがもらえるかがハッキリと表示してあるので、あれこれ迷うこともないはずです。
実際に条件を調べてみると全然7〜8万ポイントは無理だった!?
東京ゼロエミポイントで最初にやることは、自宅の家電製品の製造年をチェックすること。筆者の冷蔵庫はドアを開いた内側にシールが貼ってあり、なんと2006年製で18年も前のものでした。
エアコンは室内ユニットの下にシールが貼ってあり、こちらは2004年製で20年前のものでした。なお、15年以上の長期使用家電からの買い替えは、製造年が分かる写真と製品全体の写真が必須ですので、とりあえずスマホで写真を撮っておきましょう。
筆者の場合は、エアコンと冷蔵庫がいずれも15年を超えていたため、「長期使用家電からの買い替え」の対象となります。となると、エアコンは最大7万ポイント、冷蔵庫は最大8万ポイントも狙えるので、俄然やる気が出てきました。ところが、実際に調べてみると、そんなに甘くないことが分かってきたのです。
筆者の自宅の冷蔵庫は395Lで本体幅は60cm×奥行きは61.5cmですが、8万ポイントの対象となるのは省エネ基準達成率105%かつ501L以上の製品です。でも、501L以上の製品は軒並み横幅が65cm×奥行きが70cmくらいで、筆者の自宅には設置できません。本体価格も20万円を軽く超えています。
つまり、省エネ基準達成率105%の冷蔵庫だとしても、実際には251L〜501L未満の製品しか選べないため、最大でも4万ポイントになるんですね。しかも、450L程度の冷蔵庫で105%を達成している製品は少なく、実際には100%〜104%枠となり2万5,000ポイント止まりでした。トホホ……。
筆者のエアコンは2.2kWの6畳用でしたが、長期使用家電からの買い替えでも多段階評価点が3.0以上の製品は販売価格が20万円以上と高価です。10万円以下の安い製品はほとんど2.0だったので、こちらも7万ポイントはまったく無理で、結局2万〜3万ポイントが限界でした。