シリーズランキングは3チームでの争いに
11月3日(日)、栃木県のモビリティリゾートもてぎで2024 AUTOBACS SUPER GT第8戦『MOTEGI GT 300km RACE』の決勝レースがで行われた。
前日の予選では強い雨に見舞われたものの、当日は朝から好天に恵まれたモビリティリゾートもてぎは、11月とは思えない気温21度と暖かさのなか、13時からは栃木県警察の白バイとパトカーに先導されパレードラップを1周行い、フォーメーションラップを経ていよいよ決勝レースがスタートした。
GT300クラスは、ポールポジションの#31 apr LC500h GTが1コーナーにトップで進入し、これに#7 Studie BMW M4、#65 LEON PYRAMID AMG、#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが続く展開となる。
しかし6周目には13番手スタートの#11 GAINER TANAX Zが車両トラブルのためかストップ。翌周には14番手スタートの#25 HOPPY Schatz GR Supra GTがタイヤが外れてしまい、2回のFCY(フルコースイエロー)が導入された。
トップ5の順位は変動ないものの、僅差での接戦が繰り広げられる。その後方では、予選17位スタートとなった#88 VENTENY Lamborghini GT3が猛烈なペースで追い上げを披露。何と10周で6番手にまで追い上げ、3番手を行く65号車を先頭とする4台の争いに追い付くこととなった。
今回は距離が300kmということもあり、早いチームは19周を終えたところでピットインしてドライバー交代を実施。真っ先にピットインしたのは、予選16位から追い上げたい#2 muta Racing GR86 GTで、タイヤ無交換作戦を敢行してポジションアップを目論む。そして26周を終える頃にはGT300クラスの上位は全車がピット作業を終えることになる。
30周を過ぎたころには、首位を守っていた#31に#88と#65の2番手グループが急接近し、三つ巴のバトルとなっていく。34周目には遂に#88が#31をオーバーテイクすることに成功、トップに躍り出た。
レースはその後、8番手を争っていた#61が#777 D’station Vantage GT3に先行を許した直後の1コーナーでコースアウトを喫し、3回目のフルコースイエローが導入された。
終盤になると、#88 VENTENY Lamborghini GT3が2番手に20秒近い差を付けて独走状態に。このままトップでチェッカーを受け、昨年に続きもてぎで優勝を飾った。しかも前戦のオートポリスから連勝で、今季3勝目だ。
2位は#65 LEON PYRAMID AMGで、3位には#18 UPGARAGE NSX GT3が入り今季初表彰台を獲得している。これでチームランキングはトップは#65 LEON PYRAMID AMGで2位には#88 VENTENY Lamborghini GT3が浮上、#2 muta Racing GR86 GTは3位に後退するも、この3チームが最終戦の鈴鹿で雌雄を決することとなる。
フォト=田村 弥/W.Tamura
文・LE VOLANT web編集部/提供元・CARSMEET WEB
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