FIFAクラブワールドカップ2025への参戦により、5000万ユーロ(79億2000万円)規模の賞金を手に入れる可能性がある浦和レッズ。柏レイソル所属MFマテウス・サヴィオの獲得が決定的と一部で報じられるなか、中国1部・上海海港を退団の元ブラジル代表MFオスカルに動きがあったという。
以前からアメリカや中東行きの可能性が報じられていたオスカルについて、ブラジルのサッカー情報に詳しいライザ・シンプリシオ氏は12月4日に「カタールと日本のクラブが接触」とリポート。本人の意向については「MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)行きを望んでいるが、MLS所属クラブから興味深いオファーは届いていない」としていた。
またブラジルメディア『Bola Vip』は4日、日本国内の報道内容をもとに浦和からの関心を報道。ただ一方で、同国1部のCRフラメンゴ、サンパウロ、SCインテルナシオナルからの関心も取りざたされている。
そんななか、米メディア『ESPN』は10日、選手サイドから独自に入手した情報として「オスカルが2025年にブラジルへ戻ることはない」と報道。これによると、サンパウロが獲得交渉を進めていたものの、選手本人は個人的な問題により、母国復帰が不可能だと主張。交渉は破談に終わったという。
FIFA U20ワールドカップ優勝、ロンドン五輪銀メダル、FIFAワールドカップブラジル大会ベスト4、プレミアリーグ優勝、UEFAヨーロッパリーグ制覇という実績を持つオスカル。上海では2017年からプレーしており、2024シーズンも16ゴール29アシストと結果を残していたが、契約満了により退団。33歳とはいえ衰えが見られないだけに、争奪戦は熾烈だ。ただ、選手側は母国復帰の可能性を否定したことにより、Jリーグクラブの競争相手は減っている。