町田ゼルビア所属DFチャン・ミンギュが、韓国1部・蔚山HDへの移籍に向かっている模様。同選手の去就が、北海道コンサドーレ札幌所属の韓国代表DFパク・ミンギュの将来に影響を与える可能性も考えられる。
現在25歳のチャン・ミンギュは韓国国内クラブを経由せず、2020年にジェフユナイテッド千葉に加入。プロ1年目からJ2リーグ31試合でピッチに立つなど、在籍3年間でリーグ戦101試合に出場。2022年12月に千葉から町田へ完全移籍すると、加入1年目の2023シーズンはリーグ戦37試合の出場で4ゴールを挙げるなど、クラブ史上初のJ2優勝・J1昇格に大きく貢献した。
ただクラブは2023シーズン終了後に大型補強を敢行。元日本代表DF昌子源、DFイブラヒム・ドレシェヴィッチらの加入もあり、今季はリーグ戦で16試合のスタメン出場に。6月13日の天皇杯2回戦・筑波大学戦で左鎖骨を骨折し、長期離脱を強いられたことは記憶に新しい。
韓国メディア『Xスポーツ』は10日、韓国サッカー界の関係者から独自に入手した情報として、「蔚山はチャン・ミンギュを獲得する見込みだ」と報道。蔚山のセンターバックでは今季、元ガンバ大阪所属のDFキム・ヨングォンがコンディション不良によりシーズン通して本来のパフォーマンスを発揮できず。同メディアはチャン・ミンギュを獲得のメリットを、以下のように説明している。
「彼は長期的にキム・ヨングォンの代役として計算可能であるほか、ファン・ソッコのバックアッパーとしても活躍可能だ。蔚山は世代交代を急いでいるが、チャン・ミンギュの獲得により、センターバック陣の問題は解消される」
蔚山の補強については、韓国メディア『スポーツ朝鮮』が12月3日の時点で、クラブがパク・ミンギュと仁川ユナイテッド所属DFチェ・ウジンをリストアップした可能性を伝えていた。ただ『Xスポーツ』の報道内容を踏まえると、蔚山がチャン・ミンギュを獲得してセンターバックの補強を終わらせる可能性も考えられる。