黒田剛監督 写真:Getty Images

 Jリーグは12月9日、2024シーズンの優秀監督賞および優秀監督賞の得票順位表を公式発表。J1優勝を果たしたヴィッセル神戸の吉田孝行監督を抑えて、サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督が受賞しているが、町田ゼルビア率いる黒田剛監督の得票数も話題を呼んでいる。

 選手、監督の投票では、スキッベ監督は121票と2位の吉田監督に60票差。城福浩監督はJ1昇格1年目ながらも東京ヴェルディを6位に導いた手腕が評価され、44票を獲得し3位に食い込んだ。またアルビレックス新潟の松橋力蔵監督は、29票獲得で4位に。J1残留争いに巻き込まれたとはいえ、YBCルヴァンカップ準優勝で評価を得た格好だ。

 町田の黒田監督はクラブ史上初のJ1初挑戦ながらも、最終節まで神戸や広島と優勝争いを展開。それでもスキッベ監督と105票差の5位に。一切の妥協を許さず、徹底的に勝負に拘る姿勢を見せた一方、ロングスローにおけるタオルの使用やFW藤尾翔太によるPK直前の水かけ行為を巡り議論が白熱していた。

 この黒田監督の得票順位や得票数について、ネット上では「黒田さんがこんなに低いのはおかしい」「黒田はスキッべと競るくらいの票数は得ると思っていたけど…」「城福監督より下位なのか…」といった驚きや疑問が。「他クラブの選手がどう思っているのか気になる」「もし選手から評価されていないのならば、補強に響くのでは?」「優秀監督賞で、黒田監督の得票がリーグ戦の順位の割にかなり少なかったのはなぜか。町田ゼルビアの関係者やサポーターの人達は、よく考えた方がいいんじゃないですかね」といった指摘も見受けられる。

 もちろん黒田監督や町田に対する否定的な意見ばかりではない。「黒田さんはJ1初挑戦で最後まで優勝争いして、選手監督投票5位はある意味偉業では」「黒田監督の人心掌握というかモチベーターとしての力は凄まじいと思う」などと称賛も相次いでいるだけに、同監督を巡りファン・サポーターの間で論争が繰り広げられている。