■「赤信号の意味」に混乱する人続出
車両は対面する信号が赤色を表示していても、青色の矢印が示す方向には進行できる。
しかしその場合も「左折か直進のみ」や「右折のみ」といった具合に、進行方向は限定されるもの。今回のように「3方向(全方向)に進める」のであれば、そもそも青信号を表示すれば良いのでは…と、多くの人が疑問に感じたことだろう。
実際こちらのポストは、投稿から数日で1万件以上ものリポストを記録するほど大きな話題に。他のXユーザーからは「どこに向かう人に対しての赤信号なのか…?」「何なんだこれは」「バック禁止ってこと?」など、戸惑いの声が多数寄せられていた。
そこで今回は、件の信号の正体を探るべく、ポスト投稿主・でんかさん、ならびに信号を管理する「三重県警察」に詳しい話を聞いてみることに。その結果、信号の「意外な過去」が明らかになったのだ…。
■県警は「交差点に理由がある」
写真に写った道路は、三重県松阪市と伊勢市を結ぶ「南勢バイパス」(国道23号)と判明。
でんかさんは発見時の様子について「『これ、何をしたらダメなのか分からないよね』『青信号でも良くない?』と車内で話題になったので、撮影して投稿しました」と振り返りつつ、「絶対同じことを思ってる人が日本中にたくさんいると思いまして、予想通りでした」とのコメントを寄せてくれたのだった。
続いては、三重県警の交通規制課に、詳細を尋ねてみる。まずは基本のチェックから…ということで念のため確認したところ、やはりこちらの信号は「矢印の方向全てに進行可能」という認識で正しいとのこと。
ではなぜ、わざわざ信号の表示を「赤信号」としているのか。こちらの理由について触れる前に、どうやら件の交差点について理解する必要がありそうだ。