一部のネット証券では夜間にPTS(Proprietary Trading System、私設取引システム)を使った株式取引ができる。夜間取引の魅力は取引所の立会時間中に取引できないビジネスパーソンでもリアルタイムで株式取引できることだ。夜間取引ができるネット証券の紹介や手数料を比較していこう。

「PTS取引」なら取引所を通さず夜にも国内株式を取引できる

PTS取引は証券取引所を通さずに株式などを売買できる電子取引システムのことであり、私設取引システムとも呼ばれる。

2019年7月22日現在において国内では「ジャパンネクストPTS(JNX)」と「チャイエックスPTS(Chi-X)」の2社がPTSを運営。証券会社は顧客からの注文をPTS運営会社に取り次ぐ役割を担う。

現物株式の立会時間は前場が9:00~11:30、後場が12:30~15:00であるため立会時間中に株式を売買できないビジネスパーソンも多いだろう。

そこでPTS取引のデイタイムセッションを利用すれば始業前あるいは昼休みにも取引できるわけだ。さらにナイトタイムセッションであれば、海外の大きなイベントニュースや企業の決算発表を見てから、夜間に自宅で取引することも可能だ。

夜間取引ができるネット証券を比較 取引状況や手数料など

PTS取引のうち夜間取引サービスを提供しているのはジャパンネクストPTSだけである。

ジャパンネクストPTSのナイトタイムセッションに接続しているネット証券は、SBI証券、楽天証券、松井証券の3社(2019年7月22日現在)。夜間取引開始時間や手数料は、取り次ぐネット証券によって違いがある。

PTS取引状況――2社に接続可能な楽天証券、夜間取引開始時間には違いあり

ネット証券によって、接続できる運営会社は異なってくる。マネックス証券とカブドットコム証券はPTSに接続できるが、夜間取引を行っていないためここでは対象から除外している。
 

夜間取引できるネット証券のPTS取引状況比較
SBI証券 楽天証券 松井証券
取次先 JNX Chi-X JNX JNX
取引時間 8:20~16:00 8:00~16:00 8:20~16:00 8:20~15:30
(夜間取引) 17:00~23:59 17:00~23:59 17:30~23:59

ナイトタイムセッションの開始は16:30であるが、SBI証券と楽天証券の取引開始は17:00、松井証券の取引開始は17:30と定められていて、取引終了はどこも23:59までだ。

PTS手数料――SBI証券は国内株式手数料の5%オフ 松井証券は10万円以下が0円

夜間取引を含むPTS取引の手数料はネット証券によって異なる。
 

夜間取引できるネット証券 PTS手数料比較
(2019年7月22日現在 税抜)
1回の約定金額 SBI証券 楽天証券 松井証券
~5万円 47円 50円 0円
~10万円 86円 90円
~20万円 100円 105円 300円
~30万円 238円 250円
~50万円 500円
~100万円 462円 487円 1,000円
~150万円 553円 582円 2,000円
~200万円 876円 921円
~3,000万円 100万円増えるごとに1,000円加算
3,000万円超 924円 973円
1億円超 10万円

SBI証券のPTS手数料は国内現物株式の取引手数料より約5%割安に設定されている。

楽天証券のPTS取引手数料は、超割コースやいちにち定額コースなど、それぞれが選択している手数料コースの手数料体系が適用されるため、表では超割コースの手数料を載せた。

松井証券のPTS取引手数料には1日の約定代金の合計が一定範囲内であれば手数料が定額になるボックスレートが適用される。PTS取引、現物株式取引、そして信用取引の約定代金が合算される。

権利付最終日や注文方法など夜間取引の注意点もチェック

夜間取引で株式を購入すると、翌営業日の日中の取引と同じ扱いになる。そのため配当や株主優待の権利を得るためには、権利付最終日の前営業日の夜間取引で株式を購入する必要がある。日計りの計算についても夜間取引と翌営業日の日中の取引が1日分として合算される。

夜間取引を含むPTS取引の注文は指値注文のみ可能。価格の決定には板寄せは用いられず、売り注文と買い注文の指値が一致した場合に取引を成立させる「顧客注文対当方式」により行われる。さらに取引所取引より流動性が少ないため、価格が大きく変動するリスクがあることも覚えておきたい。

忙しいビジネスパーソンの投資の可能性を広げる夜間取引

時間の制約があってこれまで株式取引をあきらめていたビジネスパーソンも、夜間取引を利用すれば、リアルタイムで株式の売買ができる。大引け後に発表される海外の市場動向や決算発表の結果を受けて、夜間に迅速に対応することも可能だ。

多忙なビジネスパーソンにとって夜間取引は株式投資の可能性を広げる手段となるだろう。

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文・近藤真理(フリーライター)
 

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