長時間労働から抜け出すために仕事の効率を日々追求している人も多いだろう。しかし実は、効率を追求しても必ずしも働く時間が減るわけではない。
そう語るのは現役会社員・時短コンサルタントの滝川徹氏。今回は、滝川氏の著書『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング) 』より、働く時間をコントロールするために必要な考え方を、再構成してお届けします。
仕事と一定の距離を置く大切さ近年はAIが話題だが、つい最近まではITの技術革新による仕事の効率化が話題だった。たとえば書類のやりとりも郵送からFAX、その後メールに変わった。それによりビジネスのスピードは驚くほど進化した。AIの登場によりこの傾向に拍車がかかるのは間違いない。
こうした時代に必要なのは「仕事と距離をおくこと」だと私は考えている。どういうことか。要するに、仕事にすぐ飛びつかないことが大切だということだ。理由は単純。ビジネスのスピードが上がれば上がるほど、どんどん仕事が入ってくるようになるからだ。
それに合わせて仕事をしていけば、どんなに一生懸命仕事をこなしても入ってくる量に負けて仕事は無限に増殖し続ける。そうするといつまでたっても仕事が終わらない。長時間労働を抜け出せなくなるだろう。