黒坂岳央です。

「今のままではいけない。ここから大きく人生を変えたい」

誰しもおぼろげながら考えていることである。だがなかなか思うようにはいかないのが世の常である。

自分は今なら分かる。人生を変えたい人は2つの材料を揃える必要があるのだ。結論からいうと「住む場所を変える」「ヒマになる」という2つだ。自分自身、この2つを変えたことで大きな変化の起点になったという実感がある。持論を述べたい。

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人生は住む場所で決まる

その人が持つ、元々の気質や強み弱みなどはさておき、住む場所ほど人生に影響を与える要素はないだろう。人間は環境の生き物である。過去記事「収入は学歴ではなく住所で決まる」でも取り上げたが、自分を取り巻く環境の質次第で、上にも下にも行くのだ。

まず住む場所を変える。そうすると、そこで出会う人間もライフスタイルもガラリと変わる。結果、良くも悪くも自分の人生は激変する。

自分自身、起業して東京を離れて熊本へ移住した。移る前は不安だった。「東京は情報の街、田舎に引っ込んでしまって情報感度が下がったりビジネスマンとの出会いも減って退化してしまわないか?」と思っていた。だが、これが良かった。リアルでの出会いがなくなった分、ビジネスの発信活動をネットで行うようになったことが世界中の人との出会いを作ってくれたのだ。加えて、自己内観が進んだことで自らを客観的に俯瞰し、自分が真に望む人生を照らし出すことになった。

田舎には東京ほど娯楽もないので、仕事と自分の人生に集中できる。人生で始めて刺激のない田舎に住んだ感覚としては「街全体が書斎のように静かで刺激もないため、しっかり集中できる」ということだった。