2.否定的な人
世の中にはどんなことにも否定的な人がいる。人の価値観はそれぞれなので好きに生きればいいと思っているが、新たなる挑戦や可能性を追求する場面でそうした人に否定的な答えを受け取ると不安になってリスクを過大評価してしまう。ただでさえ人間は得より損に何倍もフォーカスして歪んで思考するクセを持っているが、否定的な人はその傾向がさらに強まる。
得られる可能性よりリスクばかりが目につく相手に、前向きなチャレンジを相談する論理的メリットはほぼない。
3.自分の利益を優先する人人間は誰しも自分が一番かわいいし、自分を一番優先させたい動物である。それは自分自身も同じだ。
だが、相手が人生相談をしてきた時だけは自分の利益を引っ込め、相手のためになるアドバイスを優先したいと考えるのが理想的である。それなのに家族や友人へのアドバイスに自分の利益追求を考えるとアドバイスが歪む。「それはこのサービスを使うといいよ」みたいに自分の懐があたたまる何かを経由させることで、そのコストを相手に払わせようとする人はアドバイスを求めるべきではない。
ちなみに自分の場合は後から恨みを買うのは面倒なので、アドバイスを求められた時はそうした利益は排除するように意識している。アドバイスはフラットでなければ相談主にメリットがない事が多い。
4.知識が偏っている人経験も知識も豊富でも相談してはいけない人がいる。それは知識が偏っている人だ。
たとえば育児をする上で厳しく教育をして子供を立派に育てた相手に子育て論を聞くと、当然厳しくしつける重要性を中心にアドバイスを受ける可能性が高いだろう。
だが、厳しいしつけでうまくいく子と逆に可能性を潰す子もいるのであくまで我が子に当てはまるとは限らない。もちろん、フラットな目線で「自分の場合はこうした。あくまで参考程度に聞いてもらいたい」といった冷静な意見ならいいのだが、「絶対にこうするべき。厳しくしつけないと子供の将来は恐ろしいことになる」みたいな押し付けになると判断を誤りかねない。
知識が豊富な人は頼りがいがあるが、それは自分自身が知識が偏っていることを自覚しており、アドバイス時はその点に留意する冷静さを持った人に限られるだろう。
◇
ここまで色々論じたが、そもそも軽い気持ちでよく知らない他人にアドバイスなんて求めない方がいいと思っている。自分の人生を一番大事に考えるのは自分の他にいない。他人はしょせんあなたのことを何も知らないし、重要度は自分自身ほど高くもない。そんな相手に大事な人生の選択を預けてはいけない。…という話もこれも筆者からの1つのアドバイスである。
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