ここ数年のイギリスで、急速に普及した調理家電があります。それは、「エアフライヤー」。日本では「ノンフライヤー」の名前の方がより浸透しているかもしれません。生活費の高騰が家計を圧迫し続けている中、オーブンに代わるより省エネな家電として、エアフライヤーは人気のキッチンアイテムとなっています。

今回は、一般的なスーパーマーケットで購入できる食材を用いて、エアフライヤーにより自宅で簡単に調理できるイギリスの伝統的な料理3点をご紹介します。

目次

  1. バンガーズ・アンド・マッシュ Bangers and Mash
  2. ステーキ・パイ Steak Pie
  3. ローストチキン Roast Chicken
  4. 旅行者が気軽に伝統料理を味わえるのはどこ?
  5. さいごに

バンガーズ・アンド・マッシュ Bangers and Mash

エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

まずは「バンガーズ・アンド・マッシュ」から。

「バンガーズ」とは、ソーセージのこと。つまりはソーセージをマッシュポテトと共にいただくメニューで、グレービーソースをふんだんにかけるのがお約束となっています。その他、グリーンピースや炒めた玉ねぎなどが定番の付け合わせです。

エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

ソーセージは、パック入りや袋入りで6本~12本入りの商品が主流です。ソーセージにも豚肉、牛肉、羊肉のものなど色々な種類があり、味付けも異なります。バンガーズ・アンド・マッシュに用いられるソーセージとして代表的なのは、スパイスの効いたカンバーランド・ソーセージです。

エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

エアフライヤーで調理をする時には、同じ温度なら調理時間をオーブン使用時の2割減にするというのが定番と言われています。たとえば、今回使用したポークソーセージでは、パッケージに「オーブン調理の場合は190℃で30分」と記載がありましたので、エアフライヤーでは190℃で24分くらい、というのが目安になります。

ただし、使用するエアフライヤーと食材の相性、食感の好みなどにより適切な調理時間や温度は異なるので、このあたりは実験のように微調整しながらという感じになります。最近では、商品によっては「エアフライヤー調理の場合」の指示があるものも多くなりました。

エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

バンガーズ・アンド・マッシュに不可欠なグレービーソースは、もちろん手作りするに越したことはないのでしょうが、忙しい日常ではお湯に溶かすだけのグレービーの素が便利です。

ちなみに、今回のマッシュは自家製ですが、電子レンジで温めるだけでOKのマッシュもスーパーマーケットで購入できます。

ステーキ・パイ Steak Pie

エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

こちらも伝統的な家庭料理、といいつつ、温めるだけでOKのカンタン商品をピックアップ!すでにパイの形になった物が箱入りで売られていて、オーブンやエアフライヤーに入れるだけ。

エアフライヤーの機種によって、エアフライ、ロースト、ベイクなど、使える機能も異なりますが、今回は「ロースト」機能を使って調理してみました。

エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

外はサクサクのパイ生地、中はグレービーソースたっぷりでしっとりのビーフステーキ・パイが美味しくできました。他にも有名どころでは、ステーキ・アンド・キドニー・パイ、ステーキ・アンド・エール・パイ、チキン・アンド・グレービー・パイ、 チキン・アンド・ベーコン・パイなど、さまざまな種類のパイがあります。

ローストチキン Roast Chicken

エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

イギリスでは、日曜日にロースト料理を食べる「サンデー・ロースト」という習慣があります。ローストビーフをはじめとする肉料理にローストポテトなどの野菜、ヨークシャー・プディングにたっぷりとグレービーをかけた一皿の写真をイギリスの伝統料理の代表例として、旅行ガイドなどで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

ローストチキンも、そんなロースト料理の代表選手です。今までオーブンで調理していた時より、エアフライヤーでは調理時間がぐっと短くて済むようになりました。今回使用したチキンは、2.2kg弱で5.96ポンド。

イギリスのスーパーでは、チキンは袋にまるっと一羽分入って売られています。オーブン使用時は190℃で1時間50分という指示のところを、温度は少し下げて170℃にセット。塩コショウをしてオイルを少しスプレーしたチキンをまるごと入れ、「ロースト」機能でスイッチオン!時間は合計1時間半ほどで微調整しました。

エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)
エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

一時間ほど経ったところで、ひっくり返して再びスタート。すでにいい色です!

エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

付け合わせ用のローストベジタブルも別途エアフライヤーへ!今回使ったのは、ジャガイモ、ニンジン、トマトに加え、冷凍の味付け済みパースニップ(ニンジンに似た形の根菜)です。これらにもグレービーをかけていただきます。

エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

旅行者が気軽に伝統料理を味わえるのはどこ?

イギリス旅行中に伝統料理が味わいたい場合、おすすめなのがパブです。パブ=お酒を飲むところというイメージがありますが、今日のパブでは家族連れや旅行客も歓迎されており、豊富なメニューの料理が楽しめる、ファミリーレストランのように使えるパブが多くあります。今回ご紹介したバンガーズ・アンド・マッシュ、ステーキ・パイ、ローストチキンなどはパブの定番メニューで、一般的なパブではお手頃な値段で味わえるはずです。

さいごに

エアフライヤー活用!自宅で手軽に楽しむイギリス伝統料理3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

イギリスではもともと、オーブンに入れるだけ!という料理やそれに即したレディーミールが多くありました。昨今では、一家に一台とも言えるようになったエアフライヤーの普及もあり、より手軽に伝統料理も味わえるようになった気がします。

イギリスでスーパーマーケットを訪れた際には、レディーミールを手に取ってみて、エアフライヤーを使用した場合の調理方法も記載されている商品を探してみてください。

【文・写真 ハル・リーチ/提供元・たびこふれ

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