では、どのようにクラブの内部情報が外部に漏れているのか。某クラブに所属する現役Jリーガーを含む複数の関係者に話を聞いたところ、クラブ内部の人間が情報を漏らしていることが多いとのこと。また、各クラブを担当するいわゆる番記者同士で情報交換をするケースや、選手の代理人、マネジメント会社などから情報が漏れることもあるという。クラブ関係者や代理人などは、選手に関する情報を外部に流出させてはならない契約を結んでいるはずだが、親交の深い記者などに漏らしてしまうケースもあるようだ。

 2020年にアルビレックス新潟シンガポールの代表取締役及び取締役を退任した是永大輔氏(現アルビレックス新潟シンガポール代表取締役)は、2020年8月にSNSで「選手の移籍情報が公になることで交渉が破談になるケースもある」と、情報の漏洩を問題視していた。

 記者である竹中氏や垣内氏を除く多くの情報発信者は、皆匿名だ。それらを全く信用しない者もいれば、エンタメとして楽しむ者もいて、ファン・サポーターの中でも意見が分かれている。今後、クラブやリーグが公式な見解を示すことはあるのだろうか。