ブンデスリーガ 写真:Getty Images

 12月6日、ブンデスリーガが新たな国内放送権契約をまとめた。2025/26シーズンから2028/29シーズンまでの4年間、ブンデスリーガおよびブンデスリーガ2の36クラブは、年間11億2100万ユーロ(約1,778億3,122万円)、総額44億8400万ユーロ(約7,113億2,488万円)を共有することになった。この契約により、前回契約期間から2%の収益増加が見られ、ブンデスリーガは世界のサッカーリーグで2番目に大きな国内放送権契約を持つ地位を維持している。

 今回の契約は、DAZNとの法廷闘争を経て成立したものだ。DAZNは以前の入札プロセスに対して不公平を主張し、仲裁裁判所がその訴えを一部認めた結果、DFL(ドイツサッカーリーグ機構)は次期4シーズンの国内放送権について再入札を実施するよう命じられた。この再入札では、透明性と公平性を重視した手続きが行われたとされ、DFLは「経済的に厳しい時代にもかかわらず、ドイツプロサッカーの人気を改めて証明する結果を得た」と評価している。

 新たな契約における有料放送の主役はSKYとDAZNだ。SKYは金曜と土曜の試合、さらにブンデスリーガ2の全試合を放送する。一方、DAZNは、土曜午後に同時開催される複数試合の注目シーンをリアルタイムで切り替えながら中継する「カンファレンス形式」を提供する一方で、1試合ずつの通常中継も併用して行う。また、日曜には全ての試合を通常の形式で放送する。

 また、無料放送権については、民放テレビ局のRTLがブンデスリーガ2の土曜夜の試合をライブ中継する権利を獲得した。一方、ドイツの公共放送局ARDとZDFは、ブンデスリーガおよびブンデスリーガ2の試合ハイライトを放送する権利を維持している。ARDは金曜、土曜、日曜の夜にハイライトを最初に放送し、ZDFは土曜夜の再放送権や注目試合のハイライトを担当する。