松本山雅FCは12月7日に行われたJ2昇格プレーオフ決勝で、カターレ富山に2-2と引き分け。J2昇格を逃した後、霜田正浩監督の解任論が湧き起こっているほか、功労者であるGK村山智彦の契約満了が公式発表されたが、GKビクトル・イバニェスにも退団の可能性が。同選手はFC岐阜、SC相模原、モンテディオ山形も含めて、Jリーグ4クラブを渡り歩いている。
現在35歳のビクトルは、ラ・リーガ(スペイン1部)エスパニョールの下部組織出身。エイバル、アルメリアなどスペイン国内の複数クラブを渡り歩いた後、2017年から8シーズンにわたり日本でプレーしている。
山形から松本へ完全移籍したのは2022年。加入1年目に村山から正守護神の座を奪ったが、霜田監督体制1年目の2023シーズンは15試合に出場に。今季はGK大内一生が正守護神を務める中、村山と同じくリーグ戦で出番が無かった。
そんなビクトルは富山戦翌日にインスタグラムを更新。自宅の玄関扉にカギをかける時の様子をアップするとともに「see you soon Matsumoto」と投稿している。くわえて、長野県塩尻市にあるスーパーマーケット『ABC BRAZIL MART』の公式インスタグラムアカウントでは、店舗関係者とのツーショット写真が。「今まで沢山ご来店いただき、ありがとうございました。帰国しても頑張ってください!」と綴られていることから、今季限りで退団とみられる。経験豊富な村山、ビクトルがともに退団するとなれば、より一層若返りが進むことになる。
なお富山戦における霜田監督の采配を巡っては、2点リードで前半を終えた後、5バックシステムへのシステム変更が裏目に。後半アディショナルタイムに同点ゴールを許したが、ネット上では選手交代の判断の遅さが指摘されているほか、システム変更のタイミングも議論の対象に。2年続けてJ2昇格を逃しただけに、監督交代を求める声も挙がっている。