ヴィッセル神戸は12月8日に行われた明治安田J1リーグ最終節で、湘南ベルマーレに勝利。サンフレッチェ広島、町田ゼルビアとのJ1優勝争いを制したが、DF菊池流帆の今冬移籍が決定的である模様。今季限りで契約満了となる元日本代表FW武藤嘉紀の去就も不透明だという。
スイスにルーツを持つジャーナリストのリオネル・ピケ氏は8日深夜にXを更新。「神戸サポーターにとって残念なことだが」と前置きした上で、「菊池は来季、別のクラブへ移籍する可能性が高い。現時点で言えることは、彼が関西圏外のクラブへ加入するということだけだ」と伝えている。
現在27歳の菊池は、2019年にレノファ山口でプロデビューすると、わずか1年で神戸へ完全移籍。強靭なフィジカルや球際の強さを武器に、2021シーズンはリーグ戦37試合の出場で5ゴールを挙げるなど、主力センターバックとして活躍していた。しかし、2022年7月以降は膝の靭帯損傷で2度戦線離脱。今季はスタメン出場3試合でプレータイムを確保できず。ポジション争いのライバルであるDF山川哲史とDFマテウス・トゥーレルが、リーグ戦ほぼ全試合で先発出場していた。
またピケ氏は、菊池にくわえて武藤の去就も特集。「私が聞いたところによると、まだ何も決まっていない」と白紙状態であることを伝えた上で、「神戸は彼を引き留めたいと考えており、契約延長のオファーを提示も、彼はまだサインしていない。FC東京復帰の可能性は低い」と報じている。
現在32歳の武藤はFC東京、マインツ、ニューカッスル・ユナイテッド、SDエイバルを経て、2021年8月に神戸へ加入。FW大迫勇也、DF酒井高徳、MF山口蛍などFIFAワールドカップ出場組とともにチームをけん引する中、今季はリーグ戦37試合の出場で13ゴール7アシストをマーク。J1連覇に大きく貢献したが、一部では浦和レッズ移籍の可能性が報じられている。