韓国で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の「非常戒厳」宣言に関連し、弾劾訴追案の採決が始まりました。与党「国民の力」の議員の多くは採決前に議場を退場し、弾劾案の否決が見込まれています。

出席議員193名全員が賛成したとしても必要な3分の2である200名に届かず、「弾劾訴追案」は事実上否決される見込みです。

このままでは開票せずに否決になりますが、野党議員はなにかしらの対応に出るのでしょうか。

弾劾案は、革新系最大野党「共に民主党」を中心とした野党6党および無所属議員192人に加え、与党「国民の力」から8人が賛成に回れば可決される可能性があり、可決されれば尹大統領の職務停止が実現する状況でした。

尹大統領は、7日午前に国民向けの談話を発表し、非常戒厳の宣言に関し謝罪しました。大統領は「国政の最終責任者としての切迫感から行ったが、国民に不安と不便を与えたことを心よりお詫びする」と述べ、「法的、政治的な責任を回避しない」「私の任期を含めて政局を安定させる方法はわが党に一任する」と述べていました。

尹錫悦大統領インスタグラムより