サンフレッチェ広島は12月5日にエディオンピースウイング広島で行われたAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)グループステージ第6節で、今季限りで現役を引退するMF青山敏弘のゴールもあり、香港1部・東方龍獅足球隊に4-1で勝利。ヴィッセル神戸、町田ゼルビアとJ1優勝争いを繰り広げる中、現時点でのACL2獲得賞金額が、J1リーグ3位の賞金を上回っている。
アジアサッカー連盟(AFC)が定めたところによると、ACL2グループステージ参加で30万ドル(約4300万円)が貰えるほか、各試合の勝利給は5万ドル(約710万円)。ベスト16進出で新たに8万ドル(約1100万円)を受け取れるという。
広島はグループステージを5勝1分で終え、首位でラウンド16へ進出。合計64万ドル(約9600万円)の賞金を獲得している。一方、今季のJ1優勝賞金は3億円だが、2位は1億2000万円、3位は6000万円。グループステージ終了時点ですでに3位クラブの賞金の1.5倍以上であるほか、準々決勝進出の場合には追加で16万ドル(約2300万円)が支払われるため、J1リーグ2位クラブの獲得賞金も上回る。
広島は今季、J1で逆転優勝の可能性を残している一方、天皇杯やYBCルヴァンカップはいずれも準々決勝で敗退。ミヒャエル・スキッベ監督は過密日程に苦言を呈していたが、ネット上ではACL2での賞金額をもとに「天皇杯やルヴァンよりも、ACL2で勝ち残る方が良いかも」といった声が挙がっている。
なおJ1最終節は12月8日に開催。広島は敵地でガンバ大阪と、勝ち点2差で3位の町田ゼルビアは鹿島アントラーズと対戦する。広島はG大阪戦を引き分け以上で終えると、2位以上が確定。ACL2での獲得賞金が、町田のJ1獲得賞金を上回ることになる。