ディエゴ・ピトゥカ 写真:Getty Images

 かつて鹿島アントラーズに在籍していたブラジル人MFディエゴ・ピトゥカは、MFジョアン・シミッチ(元名古屋グランパス、川崎フロンターレ)とともにサントスの1部昇格に貢献。Jリーグ再挑戦の噂が飛び交う中、現地メディアがサントス退団の可能性を伝えている。

 鹿島で3年プレーした後、2023シーズン終了後にサントスへ復帰したピトゥカは、今季リーグ戦36試合の出場で4ゴール3アシストを挙げたほか、大半の試合でキャプテンマークを着用。精神的支柱としての役割も果たしている。

 サントスにとって2025シーズン以降も必要不可欠な戦力であるピトゥカだが、ブラジル人ジャーナリストのリカルジーニョ氏は11月末にJリーグ復帰の可能性を伝えている。

 するとブラジルの移籍市場に詳しいワグネル記者は12月6日、ピトゥカとサントスの契約内容を特集。契約期間が2027年12月までであることを紹介した上で、「サントスは2025年1月にボーナスとして85万ドル(約1億3000万円)を支払う必要がある。くわえて2025シーズン以降は給料が100万レアル(約2500万円)程度に跳ね上がる。2027シーズンまでチームにとどまった場合、総額6,000万レアル(約14億8000万円)も支払わなければならない」とリポート。サントスの財政状況を踏まえると、ピトゥカの年俸やボーナスを削減する必要があるという。

 また同記者は「ピトゥカの移籍先候補にはブラジルの他に日本、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)が挙がってくるが、コストは非常に高い」と、海外移籍の可能性にも言及。サントスの意向や条件面次第では、再びJリーグでプレーする可能性も考えられる。

 ブラジル2部優勝も、ファビオ・カリーレ監督を解任したサントス。指揮官に違約金260万レアル(約7000万円)、優勝賞金150万レアル(約4000万円)を支払う義務も負っているだけに、レンタル組も含めて現有戦力の放出は必至だ。