長沼洋一 写真:Getty Images

 フィリピンサッカー連盟(PFP)は12月6日、AFF三菱電機カップ(東南アジア選手権)に挑むフィリピンA代表のメンバーを公式発表。GKニコラス・ギマラエス(市立船橋高校)がサプライズ招集されたが、水面下ではMF長沼洋一(浦和レッズ)、MF郷家友太(ベガルタ仙台)、MF増山朝陽(V・ファーレン長崎)とJリーガー3選手に帰化・フィリピン代表選択を働きかけているという。

 2023年に土田哲也氏がユース育成ダイレクターに就任するなど、日本サッカー界との繋がりがあるフィリピン。今回招集されたギマラエスは、U16フィリピン代表、U17日本高校選抜に招集された実績の持ち主。市立船橋の正守護神を務めているが、2024年度の全国高校サッカー選手権大会千葉県予選では、日体大柏高校相手に準決勝でPK戦の末に敗れた。

 日本高校サッカー屈指のGKを招集したフィリピンだが、『マニラ・スタンダード』が11月21日に伝えたところによると、PFPは長沼、郷家、増山など10選手以上に帰化を要望。U20エルサルバドル代表招集歴のあるMFハビエル・マリオナなど数選手が、AFF三菱電機カップのメンバー入りに間に合ったという。

 PFPは日本国籍を有する選手の招集計画を、少なくとも2023年から思い描いていた模様。同年10月にミヒャエル・ヴァイス監督が来日しているが、J2クラブ在籍選手を視察する可能性がフィリピン国内で報じられていた。

 なおAFF三菱電機カップのメンバーには、青森山田高校、いわてグルージャ盛岡でのプレー経験を持つDFビスマルクが招集された一方、ビスマルクの実兄で元川崎フロンターレ、FC岐阜、ガンバ大阪、水戸ホーリーホック所属選手のDFタビナス・ジェファーソンがメンバー外となっている。