■アメリカ中西部

 同じアメリカ中西部で子ども時代に不思議な体験をした報告もある。

「Reddit」ユーザー名「Winzron」は当時、里親の家族と一緒に森の家に住んでおり、彼と里親の兄弟はよく一緒にハイキングをしていた。何度もハイキングに訪れているので彼らはあたり一帯の地形を熟知していた。

 7月中旬のある日、彼らは森の中をハイキングに出向き、昆虫とカエルがたくさん獲れる場所へと向かった。

 山道を歩いていて、「カチッ、カチッ」というかすかなクリック音が聞こえはじめたという。Winzronには初めて聞く音であった。音は次第に大きくなっていったのだが、不思議なことに兄弟には何も聞こえていないようであった。

 ある地点に来て、兄は趣味でもある木立への彫刻をはじめた。クリック音が不気味だったので今日は戻ろうと提案したものの、兄はいったん取り掛かったことは最後までやらないと気が済まない性質だった。

 仕方なくWinzronは彫刻に熱中している兄の近くで時間を潰さなくてはならなかったのだが、勝手知ったるこの森が、よく見るとまったく馴染みのない場所であることに気づかされた。そして振り返ってみるとそこにいた兄の姿もなかったのだ。

長期間失踪した子どもが、突然“同じ格好で”戻ってきた未解決事件! 非現実の世界、謎の異臭や音…
(画像=画像は「Pixabay」より,『TOCANA』より 引用)

 怖くなったWinzronは大声で叫び、そしてかなりの距離を走った。その途中、足を一歩踏み外したように感じてつまづきかけた時、家族がWinzronの名前を呼んでいるのが聞こえた。必死の形相をして駆け寄ってきた彼らは数時間、Winzronを探していたと話したのである。

 奇妙なことに、里親家族によれば、Winzronとその周囲には燃えたゴムのような臭いがしていて、Winzronはこの後数日間、風呂に入ってもこの臭いがつきまとっていたという。

 これらの奇妙なケースが示唆するものは何なのだろうか。“パラレルワールド”や“余剰次元”、UFOによる“アブダクション”というワードが浮かんでくるが、ともあれ今後も興味深いこの種の体験談に耳を傾けていきたい。

提供元・TOCANA

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